2006 Fiscal Year Annual Research Report
同期的コミュニケーション手法による日本語教育支援システムの構築と検証
Project/Area Number |
17402041
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Research Institution | Ritsumeikan Asia Pacific University |
Principal Investigator |
宇根谷 孝子 立命館アジア太平洋大学, アジア太平洋マネジメント学部, 教授 (00259376)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
HARY Gunarto 立命館アジア太平洋大学, アジア太平洋学部, 教授 (80331106)
梅田 千砂子 立命館アジア太平洋大学, 言語インスティテュート, 助教授 (20331134)
佐々木 嘉則 お茶の水女子大学, 人間文化研究科, 助教授 (00334558)
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Keywords | 遠隔教育 / 日本語教育 / 国際連携教育 |
Research Abstract |
<研究の経過>本研究の目的は、インターネットベースのテレビ電話を利用して日本語学習支援環境を構築し、その効果を検証することであった。平成17年度は設備機器及び授業内容の準備、18年度は同期的手法を使った遠隔授業を実施し、その効果を調べた。概略は以下の通りである。 期間:3月26日(火)〜3月30日(土)5日間。午前9時〜10時(日本時間) 場所:アメリカ、ウィスコンシン大学と日本、立命館アジア太平洋大学 ソフトウエア:スカイプを使用。 対象:日本に興味があり、短期プログラム等で日本に留学しようと思っている初級レベルの日本語学習者 教授法:自己学習+PCカメラを使ったチューターによる支援(質問への応答、会話・タスクの相手) 教材:日本語予備教育教材(「とびら-サバイバル編-」及び付属のビデオ)(WebCT使用) <到達点>インターネット利用した自己学習方法は、アンケート及びインタビュー調査の結果(学習者8名、チューター8名)の双方からよい評価(5点満点の4点以上)が得られた。ただし、タスク、シラバス、チューターの支援方法等、まだ改善すべき点は多くあるが。技術面に関しても、設備機器の習熟、技術スタッフの支援体制作り等、改善すべき点はあるが、概ね安定した交信が行われた。結果的に、インターネットを使用した教材の配信等の非同期手法及びPCカメラを使った同期的手法の組み合わせによる日本語予備教育は学生の動機付けを高め、学習効率も高いことがわかった。 <今後の研究計画との関連>今回の実験結果から、このような学習方法は、日本語の遠隔予備教育のみならず、プロジェクト調査や相互交流等、教育の国際連携をはかる手段として今後大きな成果を発揮することがわかった。今後は本格的実施に向けて、方法と内容を改善し、データをさらに蓄積しながら、その効果を検証していきたい。
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Research Products
(1 results)