2006 Fiscal Year Annual Research Report
光学観測適地での連続観測に基づく木星衛星イオ起源ガス・プラズマの加速過程の研究
Project/Area Number |
17403007
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
三澤 浩昭 Tohoku University, 大学院・理学研究科, 助教授 (90219618)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡野 章一 東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (10004483)
坂野井 健 東北大学, 大学院・理学研究科, 助手 (80271857)
土屋 史紀 東北大学, 大学院・理学研究科, 助手 (10302077)
山崎 敦 宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究, 助手 (00374893)
佐藤 毅彦 宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究, 教授 (10297632)
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Keywords | 衛星大気 / イオ / プラズマ / 加速過程 / リモートセンシング / 光学観測 / 木星 |
Research Abstract |
・ハワイでのイオ起源ガス・プラズマ発光装置による観測実施および豪州の観測点設置 平成17年度には、光学観測最適地の一つであるハワイ・マウイ島ハレアカラ山のハワイ大学施設内に観測ドーム及び据え置き型光学観測装置の設置を実施し、イオ起源ガス・プラズマの観測準備・立上を行ったが、平成18年度は同地において観測を行った。木星の衝の時期を含む5〜7月には高波長分解能を持つファブリ・ペロー分光計を用い、特に中性ガスのプラズマ化に伴う加速過程に関する貴重なデータを得た。また、11月には更に波長分解能に優れるエシェル分光器の設置・調整および試験観測を実施し、平成19年度のイオ起源ガス・プラズマの連続観測に向けた準備を行った。一方、天球上の位置変化に伴い、今後数年は南半球が木星観測に好適となるが、南半球の光学観測最適地の一つである豪州・アリス・スプリングスで恒常的な連続光学観測を可能にすべく、日本より光学観測室を移送し、同地のニュー・サウス・ウェールズ大学大気球放球施設内に据付設置を行い、観測点立上げを完了した。 ・成果公表と研究打合せ 平成17年度までに本研究グループが米国ハワイ・マウイ島ハレアカラ山等、光学観測適地で実施してきたイオ衛星起源ガス・プラズマの光学連続観測の成果を、国内外の複数の学会・研究会で発表した。同時に、米国ボストン大学のイオ起源ガス・プラズマ研究グループと加速過程研究の議論・検討を行うとともに、平成19年度のイオ起源ガス・プラズマの光学観測についても打合せを行った。
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Research Products
(4 results)