2007 Fiscal Year Annual Research Report
光学観測適地での連続観測に基づく木星衛星イオ起源ガス・プラズマの加速過程の研究
Project/Area Number |
17403007
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
三澤 浩昭 Tohoku University, 大学院・理学研究科, 准教授 (90219618)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡野 章一 東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (10004483)
坂野井 健 東北大学, 大学院・理学研究科, 助教 (80271857)
土屋 史紀 東北大学, 大学院・理学研究科, 助教 (10302077)
山崎 敦 宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究本部, 助教 (00374893)
佐藤 毅彦 宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究本部, 教授 (10297632)
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Keywords | 衛星大気 / イオ / プラズマ / 加速過程 / リモートセンシング / 光学観測 / 木星 |
Research Abstract |
・ハワイでの高分散分光装置によるイオ起源ガス・プラズマ発光の集中観測実施 平成19年度には、光学観測最適地の一つであるハワイ・マウイ島ハレアカラ山のハワイ大学施設内にある東北大学光学観測サイトに高分散エシェル分光観測装置を設置し、平成17,18年度に引続きイオ起源ガス・プラズマの連続観測を行った。木星の衝の時期を含む5〜6月に集中観測を行い、中性ガスのプラズマ化に伴う加速過程に関するデータを得た。 ・考察および研究成果公表 イオ起源ガス・プラズマの加速・加熱過程について、ハイブリッドコードを用いた大規模数値シミュレーションを実施した。この結果、電離生成されたイオ起源イオンが磁気圏プラズマとの速度差による不安定性によりイオンサイクロトロン波が励起され、このイオンサイクロトロン波との非線形相互作用によりイオンが加速・加熱される過程が明らかとなった。また、平成19年9,11月には米国ボストン大学のイオ起源ガス・プラズマ研究グループとイオ起源プラズマの加速過程、および、時間変動特性に関し議論を行った。前年度迄の観測成果、及び、本年度のこれらの観測・シミュレーションの成果については国内外の複数の学会・研究会で発表するとともに、学術誌に投稿した。
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Research Products
(4 results)