2007 Fiscal Year Annual Research Report
台湾集集・イランバム地震により被災した公共構造物の耐震性詳細調査
Project/Area Number |
17404007
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Research Institution | Kyushu Institute of Technology |
Principal Investigator |
幸左 賢二 Kyushu Institute of Technology, 工学部, 教授 (00315160)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山口 栄輝 九州工業大学, 工学部, 教授 (90200609)
庄司 学 筑波大学, システム情報工学研究科, 講師 (60282836)
宮島 昌克 金沢大学, 自然科学研究科, 教授 (70143881)
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Keywords | 橋梁 / 地震被害 / 動的解析 / 損傷分析 / RC構造 |
Research Abstract |
平成19年度には、以下に示す台湾関係の検討を行った。 1)データ収集 2径間連続PC斜張橋である集鹿大橋の補修・補強方法について、施工担当者からヒヤリング調査を実施し、構造物の詳細な損傷状況および詳細復旧手法を明らかにした。例えば、主塔基部では、基部から23mの範囲のひび割れに樹脂を注入し、その後コンクリートの剥離、剥落の生じた範囲に対して2層の炭素繊維シート巻きたて工法によりじん性補強を実施した。 2)動的解析 じん性補強をした集鹿大橋をプロトタイプモデルとして、同規模の地震が繰り返し発生した場合の耐震性能を評価した。非線形動的解析の結果、初期損傷で主塔部や橋脚基部が終局曲率に対して0.1-0.6φu程度の損傷であるならば、今回のようなじん性補強を行うことで、2波目による損傷度はほとんど変化しないことが明らかとなった。また、2波目の応答が1波目に対して大きく異なるケースに対しても履歴ループ特性から照査を行った。 3)類似橋梁の分析 中越地震により橋脚損傷が発生した3径間連続PC橋梁の被害分析を実施した。まず、橋梁の損傷状況を詳細に調査・分析した後、非線形動的解析により橋脚の損傷状態を再現した。さらに、段落とし部の照査位置や上部構造形式、入力地震動が段落し部の損傷に与える影響を把握するために、それらをパラメータとした検討を行った。
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Research Products
(2 results)