2005 Fiscal Year Annual Research Report
環北太平洋要素種群,カジカ上科魚類の進化学的生態学的研究
Project/Area Number |
17405019
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
宗原 弘幸 北海道大学, 北方生物圏フィールド科学センター, 助教授 (80212249)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
矢部 衛 北海道大学, 大学院・水産科学研究院, 助教授 (80174572)
古屋 康則 岐阜大学, 教育学部, 助教授 (30273113)
早川 洋一 国際基督教大学, 教養学部, 研究員 (50384011)
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Keywords | カジカ / 交尾 / ペニス / 潜水調査 / フライデーハーバー |
Research Abstract |
今年度の調査は、3月上旬から3週間,代表者を含む4名を派遣してアメリカのワシントン州シアトル近郊のアナコート市からサンジュアン島周辺とカナダのバンクーバー島周辺とで調査を実施する。本調書を記載している段階では、海外調査の前なので、予定と準備状況を報告する。調査内容は、ペニスがある種とない種を含みながら,形態形質からは同属と分類されたArtedius属3種と日本で飛び地分布が確認されたクチバシカジカの採集と調査を重点的に行う。日本人研究者は3月3日にシアトルに入りし,そこでアメリカ人共同研究者(Pietsch教授)と合流する。採集は,Pietsch教授が勤務するワシントン大学のフライデーハーバー海洋研究所の許可(取得済み)を得て州立公園内で行う。対象魚はいずれも希少種なので採集が困難であることが予想される。そこで,現地のダイビングサービス会社のガイドとともに調査する。バンクーバーでは、水族館から依頼を受け寒冷性魚類を採集し販売している会社と契約し、調査を行う手はずを整えた。採集した標本は、中小型の個体はすべて、大型の個体は遺伝子分析用に鰭の一部を切り取り採集地に放流する。ワシントン大学とブリティッシュコロンビア大学から標本を別送し日本に持ち帰る。 また、「ペニス形成遺伝子の検索」については、北米産種の近縁で比較対象となる日本産種3種の卵を人工授精でふ化させて、稚魚を現在育成中である。適宜標本採集して材料の確保は進行中である。
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Research Products
(7 results)