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2005 Fiscal Year Annual Research Report

地域間DNA多型解析によるナラ枯れの媒介者カシノナガキクイムシの外来種仮説の検証

Research Project

Project/Area Number 17405028
Research InstitutionKanazawa University

Principal Investigator

鎌田 直人  金沢大学, 自然科学研究科, 助教授 (90303255)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 光永 徹  岐阜大学, 応用生物科学部, 助教授 (20219679)
濱口 京子  森林総合研究所, 森林昆虫研究領域, 主任研究官 (60343795)
後藤 秀章  森林総合研究所, 九州支所, 主任研究官 (10353682)
Keywordsカシノナガキクイムシ / 侵入生物 / 地理的変移 / platypus koryoensis / Platypus taiheizannesis / ナラ枯れ / DNA / フェロモン
Research Abstract

日本の紀伊半島,九州南端部,南西諸島のは,主に日本海側でナラの集団枯死を引き起こしているカシノナガキクイムシ(以下,Pq)の亜種あるいは別種であり,研究分担者の一人後藤秀章の記載が準備中である。紀伊半島タイプをsp1と記す。スミソニアン博物館の標本から,20世紀前半に採取された日本の個体のほとんどはPqであった。韓国のナラ枯れ被害地で,昆虫の採集を行った。媒介昆虫はカシノナガキクイムシと同属のPlatypus koryoensis (以下,Pk)であった。Pkはシベリアから,朝鮮半島,台湾から分布が記録されている。韓国のPkサンプルはDNA解析により,Pq, sp1の外群に入った。台湾では,P.taihennzannensis(Pt)とSp1が採集された。タイの北部では, Pqが採集された。DNA解析の結果,日本のPqと同じグレードに分類された。これまで,日本,台湾,インド,ジャワ,ニューギニアから記録があるとされるPqは,大陸と日本にPqが,台湾から南西諸島,九州南部,紀伊半島にはsp1が分布することが明らかにされた。また,シベリアから台湾にまで分布するPkによって韓国でナラ枯れが発生したことから,日本のPqが侵入生物である可能性を否定するものではないが,日本のナラ枯れの流行原因をPqが侵入生物であるとする必然性は否定された。今後は,分布の空白地帯となっている中国におけるPlatypusの分布,インド,インドネシア,ニューギニアでの最終とDNA解析を行う必要がある。

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Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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