2007 Fiscal Year Annual Research Report
世界規模で新興するロタウイルスの出現機構解明を目指したトルコでの分子疫学調査
Project/Area Number |
17406013
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
アハメド カムルディン Oita University, 総合科学研究支援センター, 准教授 (00398140)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西園 晃 大分大学, 医学部, 教授 (70218155)
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Keywords | ロタウイルス / 疫学 / 血清型 / 遺伝子再集合 / トルコ |
Research Abstract |
検体採集の第二段階(2005年12月から2007年12月)では245検体の便を採取し、そのうちの26.5%からロタウイルスが検出された。最も多かったG型血清はG1で(72.5%)、G2(22.5%)とG4(5%)が後に続いた。一方、最も多かったP型血清はP[8](49.0%)で、順にP[4](43.1%)、P[6](2%)、P[4+8](2%)、P分類不能(3.9%)であった。第一段階(2004年9月から2005年12月)と比較すると、トルコにおけるロタウイルスの血清型分布、有病率に変化が見られた。調査報告書は、現在準備中である。 ロタウイルスAグループ感染以外による正確な疫学は、これまでトルコでは知られていない。今回、我々はロタウイルスグループCの有病率が0.4%しかないことを確認した。VP7、VP4、VP6、NSP4遺伝子のヌクレオチド配列を特定し、諸外国で分離されたロタウイルスグループCと比較した。 抗原血症は、ロタウイルスの発症機序における重要な課題である。抗原血症陽性のロタウイルス性胃腸炎の患者と陰性の患者の血清中のサイトカインとケモカインのレベルを評価した。ロタウイルス抗原血症のみられる5人の患者の血清を超遠心分離後、電子顕微鏡でロタウイルスの存在を観察した。また、リアルタイムPCR法を用いて血清中ロタウイルス核酸の量を決定し、ロタウイルス抗原の血清レベルと比較した。期待できる成果が上がっており、ロタウイルス感染の発症機序の一側面を解明できるものと確信している。
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Research Products
(3 results)