2005 Fiscal Year Annual Research Report
日韓共同研究によるITを用いた痴呆性高齢者のケア質評価指標の開発
Project/Area Number |
17406032
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
牧本 清子 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (80262559)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 みずえ 三重県立看護大学, 看護学部, 教授 (40283361)
泉 キヨ子 金沢大学, 医学部, 教授 (20115207)
芦田 信之 甲子園大学, 現代経営学部, 教授 (50184164)
許田 志津子 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (30362693)
山川 みやえ 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (80403012)
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Keywords | 認知症 / 高齢者 / 徘徊 / モニター / ICタグ / 安全 |
Research Abstract |
2005年12月22日より2週間、韓国、ソウル市の市立病院の痴呆性高齢者病棟で、マトリックス社のIntegrated Circuit(IC)タグを用いて、病棟のスタッフと患者の行動のモニターと観察を行った。研究計画書、データ収集シータは、韓国の共同研究者が、英語から韓国語に翻訳した。韓国の共同研究者がスタッフに研究の目的と概要を説明し、職員と対象患者の家族からインフォームド・コンセントに署名をもらった。トリガーアンテナは病棟の天井15箇所に設置し、ICタグは患者のパジャマの背部に縫いつけた。モニターに参加したのは、看護職5名、ヘルパー7名、入居者13名であった。患者の年齢、性別、合併症などの情報収集、および研究対象者の観察は、共同研究機関である梨花女子大学の学生が担当した。観察病室対象者専任のヘルパーに、スズケンのLifecoderを着用してもらい、行動レベルもモニターした。認知機能は市立病院の精神科の医師がMini Mental State Examを用いて測定し、徘徊の問題行動は病棟のスタッフにAlgase Wondering scaleの記入を依頼した。認知機能低下による問題はGBS(Gottfries Brane Steen)尺度を用いて測定した。着替えのため、一人の患者に対し2個のICタグを使用した。このため、データのclean upを行い、データを解析した。また、一日の歩行距離、動いた場所や滞在時間を測定し、患者のADLや疾患との比較、観察データとの照合などを行った。
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