2006 Fiscal Year Annual Research Report
計算幾何学に基づく高次元データからの知識抽出のための実用的アルゴリズムの研究
Project/Area Number |
17500007
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
加藤 直樹 京都大学, 工学研究科, 教授 (40145826)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
瀧澤 重志 京都大学, 工学研究科, 助手 (40304133)
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Keywords | 計算幾何学 / 領域分割 / 計算量解析 / 幾何形状抽出 / 知識発見 |
Research Abstract |
昨年度開発した幾何形状検出アルゴリズムや領域分割アルゴリズムを実用規模の問題に適用し、性能が十分向上し実用に耐え得ることを確認した。また、H17年度の研究を通して得られたアルゴリズムの成果をもとに、計算幾何学のアルゴリズムの評価方法、実用的評価尺度の提案をおこなった。また、データマイニング関連のデータ分割アルゴリズムについては、より広範なデータを用いて、一層の実用化へ向けて改良を加えた。 1.基本的幾何形状抽出アルゴリズム、「二次元及び多次元領域分割」アルゴリズムの開発 現実に現れる画像データはランダムなデータではない。ある種の規則性や偏りを持っていることが多い。そこでそれらを定量化して、それをパラメータとすることにより、計算量をそのパラメータ込みで評価することを提案した。具体的には、たとえば、長方形成分の検出問題では、画像中の線分の角度、長さ、線分どうしの距離など、領域分割問題では、色分布の偏りなどである 2.実用的側面からの検証 (a)初年度に開発した長方形成分や二次曲線成分検出アルゴリズムと二次元領域分割アルゴリズムをベースにして、建築画像からの幾何形状の特徴抽出システムを構築した。利用可能な建築デジタル画像データベースを利用して、さまざまな観点からその有用性を検証した。 (b)初年度に開発した二次元領域分割アルゴリズムを基に、広域避難計画における地域分割問題に適用した。 (c)データ分割アルゴリズムを基礎にした決定木、決定ルール抽出では、大量の顧客データをもとに優良顧客発見システムを作りその有用性を不動産販売データを用いて検証した。さらに街頭犯罪発生データから犯罪が発生しやすい空間特徴を抽出し、犯罪の起こりやすさを推定した。 (d)建築材料の膜材の劣化診断のために、膜材のマイクロスコープ画像から、膜材のひび割れや劣化度を推定する実験を行い精度を検証した。
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Research Products
(7 results)