2006 Fiscal Year Annual Research Report
コミュニティセキュリティシステムを可能とするユビキタス通信方式の研究
Project/Area Number |
17500042
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Research Institution | Aichi Prefectural University |
Principal Investigator |
井手口 哲夫 愛知県立大学, 情報科学部, 教授 (10305518)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奥田 隆史 愛知県立大学, 情報科学部, 助教授 (20204125)
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Keywords | コミュニティセキュリティ / ユビキタス通信 / 仮想閉空間 / モバイルIP / アドホックネットワーク / マルチエージェントシステム |
Research Abstract |
開空間を構成するコミュニティにおける安全性の実現に向けて、この開空間に存在する構成要素、特に住民を含む人間の移動、すなわり今後の情報化社会におけるモバイル通信を含むユビキタスコンピューティングに着目し、携帯情報機器を所有する人間の移動性およびコミュニティに存在する各種監視・巡回機能と連携するユビキタス通信方式を確立するために、平成18年度において下記の研究を実施した。 1.開空間におけるセキュリティアーキテクチャの研究 (1)開空間であるコミュニティの安全性を確保するための基本方式として、仮想閉空間(VCS)の機構設計と実開空間と仮想閉空間との対応方式についての検討を開始し、通信技術としての閉域接続、VLAN技術などによる実現方法を評価・検討した。 (2)VCSにおける移動性と脅威の認識を可能とするコミュニティセキュリティシステムの空間的規模の妥当性を検証するために動的仮想空間構成の設計とマルチエージェントシュミレーションによる評価を行い、通報の発生とその認識等との関係について明らかにした。 2.コミュニティセキュリティシステムモデルに基づくユビキタス通信方式の研究 動的仮想閉空間構成法を実現するためのユビキタス通信方式として、通信プロトコルの設計に先立ち、共通プラットフォームであるMPBシステムの通信特性を明らかにするために、3種の通報処理系をモデルとして設計し、通報受付とその通報による事象解決時間の関係をネットワークシュミレータにより評価検討した。さらに、事象解決時間に関連して通報受付から解決までの経過時間を算出する概算式の導入を試み、その概算式の有効性を検討した。
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