2005 Fiscal Year Annual Research Report
研究者の役に立つ著作権とセキュリティを考慮した知識の発見と流通に関する研究
Project/Area Number |
17500048
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kanagawa University |
Principal Investigator |
木下 宏揚 神奈川大学, 工学部, 教授 (70202041)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
稲積 泰宏 神奈川大学, 工学部, 助手 (30367255)
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Keywords | アクセス制御 / 個人情報保護 / 電子透かし / 著作権管理 / オントロジー / 情報共有 / カバートチャンネル / ファイアウォール |
Research Abstract |
1.知識の発見提供モバイルエージェント 研究者の知識の発見・提供を支援するエージェントシステムの基本的な設計を行った。対象として民俗学の資料をとりあげ、XMLデータベースのメタデータの構築を行った。さらにデータ間の関係を示すオントロジーを構築して、新たな知見の発見の可能性を検討した。 2.Access Control Agent System アクセス制御の方針を形式的に表現したセキュリティモデルとして,Community Based Access Control Modelを提案し,それを実現するシステムとしてAccess Control Agent Systemを提案した.Community Based Access Control Modelは共通する目的をもった小規模なSubjectの集合をCommunityと定義し,Community・Subject・Objectの属性を定義する.その属性に基づいたSubject, Object関係を記述し,アクセスルールに従った情報フィルタ機能により,アクセスの制御を行う.Access Control Agent Systemはアクセス制御機構の枠組みをWebアプリケーションシステムの標準フレームワークを組み込むことを想定しているため,JBOSSを用いた構成である.提案する機能を,データベースシステムのアクセス制御機能として実現し,システムの脅威となる情報漏えいを防止することを目的としている. 3.分散ファイアウォールの最適化法 分散ファイアウォール環境下で,セキュリティポリシーを維持しつつ各ファイアウォールにおけるルールチェーンの簡略化を行う.次に,この手法を応用して,分散環境下に配置されたファイアウォール全体のルールチェーンを最適化する方法を提案する.最後に,実験を行い提案手法の有効性を示している. 4.画像配信に適した可視型電子透かし 有料放送において視聴者と放送局の双方が満足できる可視型電子透かしを用いたシステムを提案した。提案法では,番組に対して著作権や宣伝効果を示すロゴマークを可視型電子透かしとして埋込む.また,著作権情報または可視型電子透かしの埋込み情報を疑似乱数を用いて暗号化し,鍵として番組に埋込む.疑似乱数は放送局が保持する.なお,鍵に疑似乱数を用いれば埋込み情報を抽出できる.これより,番組単位での契約の成立後,放送局は保持する疑似乱数を視聴者に送信するだけで済み,かつ鍵が番組の著作権保護を強化する.
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Research Products
(6 results)