2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17500067
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
金子 透 静岡大学, 工学部, 教授 (50293600)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山下 淳 静岡大学, 工学部, 助手 (30334957)
新井 民夫 東京大学, 工学部, 教授 (40111463)
三浦 憲二郎 静岡大学, 工学部, 教授 (50254066)
奥平 雅士 武蔵野工業大学, 環境情報学部, 教授 (00350231)
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Keywords | 画像処理 / 画像合成 / クロマキー / 立体画像 / コンピュータビジョン / 3次元計測 / バーチャル・リアリティ / ステレオカメラ |
Research Abstract |
1.画像からの対象抽出 スタジオ内で撮影された画像から対象を抽出する手法を構築した.背景色と同一色の対象を抽出することが不可能であるという従来クロマキーの問題点を解決するため,ストライプ状背景を用いて任意色対象の抽出を行った. 2.ステレオカメラによる撮影システムの構築 (1)においては,固定した単体カメラによる撮影を想定していた.しかし,様々なアングルからの画像合成や動画像合成を行う際には,カメラの位置・姿勢を変化させる必要がある.また,3次元立体画像においては,左眼用画像・右眼用画像が必要となる.そのため,ステレオカメラで前景・背景の撮影を行うことで,抽出対象の3次元計測を行うとともに,画像中の複数個の特徴点を抽出し,それらの関係を用いてシーンの幾何的位置関係の推定を行った. 3.画像合成のための幾何学的関係推定 背景と人物の位置や大きさの関係を考慮せずに画像合成を行うと,不自然な画像となってしまう.そこで,対象の3次元計測を行うことにより,合成時の前景となる対象の位置情報や幾何学的情報を取得する手法を構築した.また,未知背景に対応するための背景画像中の特徴点の抽出手法と特徴点間の関係の推定方法を構築し,2次元画像の自然な合成を行った. 4.視差を考慮した3次元立体画像合成 自然な3次元立体画像を合成するためには,同一画像中の人物と背景の位置関係に加え,左眼用画像と右眼用画像の視差の関係が正しい必要がある.視差は人間の目の間隔によって決定されるため,画像を撮影した状況を目の間隔に合うように変換し,立体視可能な3次元立体画像を生成するためのシステムを構築した.具体的には,(3)で行った推定手法と逆の手順で,背景中のある場所に人間が立った場合に生じる視差を求め,正しい視差がある左・右眼用画像をそれぞれ生成した.
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