2005 Fiscal Year Annual Research Report
高臨場感ホログラフィック・カラーディスプレイの開発
Project/Area Number |
17500076
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
佐藤 邦弘 兵庫県立大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (40167432)
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Keywords | ホログラフィ / カラーディスプレイ / 反射型LCDパネル / インラインホログラム / カラー3次元画像 / 記録システム / 情報量低減 / 位相シフト |
Research Abstract |
本研究の第一の目的は、ホログラフィックカラーディスプレイの開発と高画質3次元カラー動画像の再生である。 これに関してまず、高精細反射型LCDパネルとRGB3原色レーザを用いて、RGB画像時分割方式によるホログラフィックカラー表示システム開発し、高画質の3次元カラー動画像表示が可能であることを示した。また、再生画像の色評価を行い,広い範囲の色表示が可能であることを明らかにした。次に、マルチチャネルLCDパネルを用いた広視域画像または広視野画像の表示方法を提案し、6チャネルLCDパネルを用いて視域角または視野角を18度まで拡大できることを確かめた。さらに、複素振幅インラインホログラムを用いて画像再生する方法を見出し,この方法により高画質の画像が再生されることを明らかにした。 本研究の第二の目的は,カラー3次元画像同時記録システムの開発とホログラム情報量低減方法の提案である。 これに関してまず,空間光変調器を用いた位相シフト法を提案し,この方法によって正確かつ高速な位相シフトが可能であることと低雑音ホログラムの記録が可能であることを明らかにした。また,位相シフト法を使ってカラー3次元画像同時記録システムを開発し,記録ホログラムから高画質カラー3次元画像を再生することに成功した。加えて,マルチチャネルCCDとマルチチャネルLCDパネルを用いて広視野画像または広視域画像の記録と画像再生が可能であることを示した。さらに,フーリエ変換ホログラムを重ね合わせてホログラム情報量を低減する方法を提案し,画質の低下を抑えながら大幅なホログラム情報量の低減が可能であることを明らかにした。
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