2006 Fiscal Year Annual Research Report
高臨場感ホログラフィック・カラーディスプレイの開発
Project/Area Number |
17500076
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
佐藤 邦弘 兵庫県立大学, 大学院工学研究科, 助教授 (40167432)
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Keywords | ホログラフィ / カラーディスプレイ / LCDパネル / 位相シフト / 同時記録 / ワンショットホログラフィ / 情報量低減 / 視差融合知覚 |
Research Abstract |
本研究の第一の目的は、ホログラフィックカラーディスプレイの開発と高画質3次元カラー動画像の再生である。 これに関してまず、マルチチャネルLCDパネルを用いた広視域画像または広視野画像の表示方法を提案し、6チャネルLCDパネルを用いて視域角または視野角を18度まで拡大できることを確かめた。さらに、複素振幅インラインホログラムを用いて画像再生する方法を見出し,この方法により高画質の画像が再生されることを明らかにした。 本研究の第二の目的は,カラー3次元画像同時記録システムの開発とホログラム情報量低減方法の提案である。 カラー3次元画像記録に関してまず,LCDパネルを用いた位相シフト法を提案し,回折光の位相を連続的かつ正確にシフトできることを光の干渉実験を行って示した.次に,提案した位相シフト法を使ってカラー3次元画像を同時記録する技術を開発し,カラー画像の同時記録が可能であることを示した.一度にカラー3次元画像を記録するワンショットホログラフィの技術を開発した.また,実物体カラー画像の記録と再生の実験を行って記録ホログラムから高画質のカラー3次元画像を再生することに成功した. 情報量低減に関してまず,人間の画像融合知覚を利用して情報量低減ホログラムから運動視差と奥行きのある3次元画像を表示する方法を提案した.3次元画像の奥行き知覚に関する主観的評価を行い,正しい奥行きと連続する運動視差表示が可能であることを示した.次に,情報低減ホログラムを用いて広視域・広視野3次元画像表示を実現する具体的な方法を提案した.また,画像表示実験を行い,情報量低減ホログラムを用いて連続な運動視差と奥行きのある広視域・広視野3次元画像の表示が可能であることを示した.
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