2007 Fiscal Year Annual Research Report
高臨場感ホログラフィック・カラーディスプレイの開発
Project/Area Number |
17500076
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
佐藤 邦弘 University of Hyogo, 大学院・工学研究科, 准教授 (40167432)
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Keywords | ホログラフィ / 3次売ディスプレイ / 液晶表示パネル / 高画質化 / 光振幅位相変調 / ワンショット記録 / 複素振幅ホログラム / 計算機シミュレーション |
Research Abstract |
本研究の第一の目的は、ホログラフィックカラーディスプレイの開発と高画質3次元カラー動画像の再生である。これに関して、再生画像の画質劣化に及ぼす液晶表示パネルの動作特性およびホログラムの量子化の影響について計算機シミュレーションを行って評価し、液晶表示パネルの光位相特性が再生画像の画質に大きな影響を及ぼすことと再生画像の画質劣化が主に変調光の位相変化によって生じていることを明らかにした。また、画像再生に用いた液晶表示パネルの光振幅特性と光位相特性を測定し,光振幅特性と光位相特性の影響を補正して画質を改善する具体的な方法を示した。さらに、液晶表示パネルを用いて光の振幅と位相の同時変調を可能にする新しい方法を提案した。この方法を用いると,共役光や直接反射光を伴わない明るくてコントラストの高い3次元画像の表示が可能になる。 本研究の第二の目的は、カラー3次元画像同時記録システムの開発とホログラム情報量低減方法の提案である。 カラー3次元画像記録に関してまず、ワンショット記録したホログラムから簡単な処理だけで瞬時に複素振幅ホログラムを求める方法を提案し、画像記録と再生の計算機シミュレーションを行って提案法が複素振幅ホログラムのリアルタイム記録に有効であることを示した。受光素子表面で異なる位相が分布するように参照光を照射してホログラムを記録すると、提案した方法を適用して一枚の記録ホログラムから瞬時に複素振幅ホログラムを求めることが可能になる。次に、実物体をワンショット記録したホログラムから複素振幅ホログラムを求め、求めたホログラムから画像再生を行い,高画質のカラー3次元画像が再生できることを示した。
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