2005 Fiscal Year Annual Research Report
超高画質ディジタルシネマのためのヒューマンプロセッサ型撮像方式の研究
Project/Area Number |
17500123
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Research Institution | Kanagawa University |
Principal Investigator |
齊藤 隆弘 神奈川大学, 工学部, 教授 (10150749)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小松 隆 神奈川大学, 工学部, 助手 (80241115)
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Keywords | 撮像方式 / イメージセンサー / ディジタルシネマ / カラーフィルタ / ダイレクトイメージング |
Research Abstract |
(1)ヒューマンプロセッサ型イメージセンサーシミュレータの開発 レンズ系,異常屈折光を利用した光学的LPF,ゼラチンカラーフィルタのスペクトル特性,光電変換感度のスペクトル特性,ショットノイズ特性,受光素子形状とその配置,光電変換出力信号の読み出し方式,指定された色分解能及び空間解像度の画像合成法などを精密に模擬し,撮像対象のシーン記述から出発し,指定された仕様のヒューマンプロセッサ型イメージセンサーで撮像した際の撮影再構成画像をコンピュータ合成するヒューマンプロセッサ型イメージセンサーシミュレータを研究室所有のワークステーション上に開発した。イメージセンサーシミュレータを用いることにより,現在ディジタルスチルカメラやビデオカメラ等で用いられているRGB色フィルタを使用したカラーイメージセンサーをはじめとして、シリコンの深さ方向でRGB各色信号の減衰率が異なる性質を利用したダイレクトイメージセンサーなど、各種のイメージセンサーの撮像特性を実際の撮像デバイスを試作することなく評価・検討することが可能となった。 (2)用途に応じたヒューマンプロセッサ型イメージセンサーの仕様設計法の確立と超高品質画像の加工合成法の開発 (1)で開発したヒューマンプロセッサ型イメージセンサーシミュレータを用いて,各用途に特化したカラーフィルタの組み合わせ,ダイレクト撮像方式の色バンドの数、受光素子の空間的配置,デモザイキング手法(モザイクされた各色成分画素配列を補間してフル空間解像度のカラー画像を生成する手法)などの最適化を行なった。また、近い将来利用可能となる各種イメージセンサーの長所と問題点を明らかにするとともに、このような要求性能を満たすヒューマンプロセッサ型イメージセンサーの仕様設計法を検討し,さらにイメージセンサーの性能を極限まで引き出すことが可能な超高品質画像の加工合成法の検討を行った。
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Research Products
(6 results)