2006 Fiscal Year Annual Research Report
リアルな顔表情を有するロボットによるノンバーバル情報伝達能力の感性評価
Project/Area Number |
17500151
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
小林 宏 東京理科大学, 工学部, 准教授 (20281412)
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Keywords | 情報システム / 生物・生体工学 / 知能ロボティックス / 認知科学 / ユーザインターフェイス |
Research Abstract |
本研究では、人間の発話中に見られる"話し手のうなづき"に注目し、リアルなうなづき動作を実現するための設計指針を明確にすることを目的とした。そこで、発話中にうなづく場合の好ましい表出タイミング、角度・角速度に関して分析を行った。この結果、発話文の末や、文中であっても発話が区切れるような位置に合わせてうなづかせれば良いことが分かった。また、適切な角度・角速度でうなづかせることにより、SAYAの人間らしさや動作の自然さを向上させることが分かった。これにより、表出タイミング、角度・角速度が、リアルうなづき動作を実現するための重要な要素であることが確認された。 さらに、SAYAに実装した"話し手のうなづき"に関して評価実験を行ったところ、コミュニケーションにおける情報伝達や親和性の面においても好ましい効果が得られた。これにより、"話し手のうなづき"の対人コミュニケーションにおける有意性が確認された。 その他、評価実験の自由記述における被験者のコメントとして、「もっと目の動きがあると良い」「口の動きが不自然」「腕の動きがあると良い」「もっと表情が豊かだと良い」といった意見があった。またその一方で、「思っていたより人間らしかった」「うなづきがあることで対話しやすく、好感が持てた」といった意見もあり、更なる技術的、構造的な改善により、人間らしさや親和感を向上させられると期待できる。 今後、さらに人間らしい身体動作や表情表出を実現するために、コミュニケーション中における頭部の動きや表情の変化、また、静止しているときの無意識の身体の揺らきなどを詳細に解析し、再現していきたいと考えている。
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Research Products
(2 results)