2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17500162
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
吉開 範章 Nihon University, 大学院・総合科学研究科, 教授 (30398846)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山岸 俊男 北海道大学, 大学院・文学研究科, 教授 (80158089)
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Keywords | 信頼 / ソーシャルキャピタル / グループ活動 / 情報ネットワーク / 評判情報 |
Research Abstract |
インターネット上のネット・コミュニティを対象にした情報化社会において、人々がネットワークから得られる実際の価値の定量評価のためには、社会的ネットワークと情報ネットワークを連携させた統合ネットワークモデルを明らかにすることが不可欠となる。そのシステム化のために、「信頼」の基礎となる「互酬性」と「利他行動」の相互関係、及びネット・コミュニティのシステム構築への反映について考察した。 オンラインコミュニティの効果的な運用をシステム的に実施する検討を、主にシミュレーションを元に実施し、ケーススタディとして大学内の電子メールヘッダ情報を対象にした社会的ネットワーク分析と、それに基づくオンラインコミュニティ設計への適用例を検討した。それらの結果に関しては、国際会議1件、国内学会5件で発表した。ここで提案した設計法の特徴は、以下のとおりである。従来、情報ネットの設計は、トラヒックデータを基にリソース使用効率と性能を最適になるようにルーティングや制御を行ってきた。その場合、流されるデータの重要性やノードの優先度は、ユーザー側の申告により決定され、ネットワーク運用側は、その指示に従い網設計・制御をすることが一般的である。しかしながら、ユーザー側に優先度付けを任せることは問題を含んでいる。ここでの研究では、E-mailやブログ等の組織内の活動状況を示すユーザ情報を使い、ユーザーも意識していない組織構成を社会的ネットワーク分析結果を元に具体的に明らかにし、その結果を情報ネット設計に結合させて、サービスレベルから見た高信頼・高効率なQOSを確保することが可能となる。さらに、オンラインコミュニティの実例として、病院における医療チームに用いる電子カルテシステムを検討し、特許1件の作成、さらにシステム試作及び医療現場における評価検証を実施し、研究会1件発表、国際会議1件の発表予定(2008.4.21)である。
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Research Products
(7 results)