2006 Fiscal Year Annual Research Report
機能情報参照型脳皮質標準化解析に基づく磁気共鳴画像法脳機能マッピング
Project/Area Number |
17500203
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
小西 清貴 東京大学, 大学院医学系研究科, 助教授 (90323609)
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Keywords | 機能的磁気共鳴画像法 / 前頭葉 / 前頭前野 / 抑制機能 / 認知記憶 |
Research Abstract |
この研究は、脳機能を支える心理的構成要素ごとにその担当脳領域を、機能的磁気共鳴画像法(fMRI)を使って同定し、さらに、その正確な位置情報を参照して個々の被験者の脳を共通の鋳型(標準脳という)に変形してあわせこむ(標準化という)ことにより、個体間での脳機能領域の比較や解析を高精度で可能にする方法(機能情報参照型脳皮質標準化法)を開発し、脳機能の個体差を主眼とした脳機能マッピングを行うこと目的とする。本年度は、引き続きfMRI実験による脳機能領域のデータベース取得を行った。脳皮質標準化法開発の前提として、まずベースとなる脳機能領域情報を取得することが不可欠であるので、fMRIによる機能マッピングにより、大脳全域をカバーできるデータベース作りをすすめた。側頭葉は認知記憶において重要な役割を果たしていることが知られている。時間的順序に関する記憶を必要とするRecency Judgment Taskにおいて、単語刺激の記銘時に別の負荷をかけることにより記銘を障害してやると、時間順序の判断を担当する領域が、側頭葉内側から側頭葉外側へと変化することが示され、側頭葉内側健忘では障害されない認知記憶機構が明らかとなった(Konishi et al.,Cerebral Cortex,2006)。また、前頭葉の中心的機能の一つである反応抑制の大脳機構を眼球運動系において調べると、前頭葉内部には4つの異なる関連機能領域があることが分かった。また、前頭前野の下前頭回後方領域および側頭頭頂接合部において、活動の左右差が右半球に大きく偏ることを明らかにした(Chikazoe et al.,J Cognitive Neurosci,2007)。
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Research Products
(2 results)