2006 Fiscal Year Annual Research Report
小胞体ストレスとパーキンソニズム発症の関連に関する研究
Project/Area Number |
17500226
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
北尾 康子 金沢大学, 医学系研究科, 助手 (00019613)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小川 智 金沢大学, 医学系研究科, 教授 (90283746)
堀 修 金沢大学, 医学系研究科, 助教授 (60303947)
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Keywords | パーキンソ二ズム / パエル受容体 / 小胞体ストレス / 黒質線条体神経 / 神経細胞死 / ドパミン |
Research Abstract |
1)コンフォーメーショナル病モデルとしてmegsin transgenic rat (Meg Tg)の解析 Megsinは東海大学の宮田らによって見いだされた新規serine proteinase inhibitorであり、Meg Tgのホモ接合体は急速に腎病変が進むが、ヘテロ接合体は、神経系に特異的に変性が進む。生後4-6ヶ月をピークに、海馬および黒質(SNpc)において神経細胞死が進む。平成18年度はこのMeg Tgの黒質における病変が小胞体依存性の神経細胞死であることを示した。 ・過剰発現されたmegsin遺伝子が小胞体に蓄積されることを培養アストログリアを用いて示した。 ・Meg Tg脳において海馬、SNpcではORP150など小胞体ストレス蛋白の発現亢進がおこっていることをWestern blot法、および免疫染色法によって確認した。 ・Meg Tgにおいで慢性進行性にすすむ神経細胞死において、胞体起源による細胞死のマーカーである活性化型caspase-12を検出可能な抗体を用いた免疫染色によって評価した。 ・また、一般的な細胞死マーカーである活性化型caspase-3を認識可能な抗体、および、TUNEL法によって評価した。 2)Parkin過剰発現による救済実験 平成17年度にPaelR遺伝子導入によりSNpcに引き起こされる神経細胞死が小胞体機能の脆弱なORP150KOで強くみられることを示したが、この脆弱性がORP150やParkin遺伝子など、小胞体関連蛋白の強制発現で改善されることをアデノウイルスによる遺伝子導入系で示し、小胞体依存性神経細胞死の重要性を明らかとした。
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Research Products
(4 results)