• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2006 Fiscal Year Annual Research Report

酸化型ガレクチン-1誘導マクロファージによる末梢神経再生制御機構

Research Project

Project/Area Number 17500265
Research InstitutionKanagawa Dental College

Principal Investigator

堀江 秀典  神奈川歯科大学, 歯学部, 教授 (80046135)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 井上 宏子  早稲田大学, 理工学術院, 助教授 (60184769)
Keywordsガレクチン-1 / マクロファージ / cytokine / mRNA / LPS
Research Abstract

平成17年度の研究より酸化型ガレクチン-1(GAL-1/Ox)がマクロファージを刺激しサイトカインIL-1β、IL-6,LIFの発現上昇を促進する傾向が見られたとの報告をした。しかし、iNOSを加え更に実験を重ねて統計的検討を行った結果GAL-1/Oxは1ng/mlの濃度で有意にiNOSの発現を上昇させた。IL-6に関しても発現上昇する傾向は見られるが、更に実験を重ねて統計的有意差を確認する必要がある。iNOSは酸化作用のあるNO産生に関与する酵素で酸化型ガレクチン-1刺激でマクロファージ内でその発現が上昇する。このNOは細胞外に分泌され、神経細胞やその軸索並びにシュワン細胞から分泌された還元型ガレクチン-1を酸化し、酸化型ガレクチン-1とする作用が考えられる。マクロファージから分泌されたNOの作用についてはin vitro並びにin vivoの研究から今後明らかにしていく計画である。次に炎症下でマクロファージを刺激する物質LPS(lipopolysaccharide)のマクロファージへの作用に酸化型ガレクチン-1がどのような作用を示すか検討を行った。10ng/ml,100ng/mlのLPSをマクロファージに作用させそのときのIL-1β、IL-6,LIF, iNOSのmRNAの発現変化を各作用時間1h、2h、3h、4hについて解析した。10ng/mlではIL-1β、LIF, iNOSのmRNA発現を上昇させたが、IL-6につてははっきりした効果が見られなかった。100ng/mlでは4種類の因子の発現上昇がはっきり見られた。この系に1ng/mlの酸化型ガレクチン-1を作用させると、4時間作用させた群では明らかに発現の減少が見られた。その抑制効果は酸化型ガレクチン-1の濃度を0.1ng/ml,0.01ng/mlと下げていくと次第に減少し、LPS10ng/mlでは0.01ng/mlの酸化型ガレクチン-1の抑制効果が、LPS100ng/mlでは0.1ng/ml以下の酸化型ガレクチン-1の抑制効果が見られなかった。以上の結果より酸化型ガレクチン-1がLPSのマクロファージ刺激作用を抑制することが示唆された。今後実験を重ねこの効果が統計的に有意であることを確認し、in vivoでの抑制効果を検討することにより、酸化型ガレクチン-1を炎症抑制因子として確立していく計画である。

  • Research Products

    (2 results)

All 2006

All Journal Article (2 results)

  • [Journal Article] A carbohydrate binding protein, Galection-l,promotes proliferation of adult neural stem cell.2006

    • Author(s)
      Sakaguchi M, 他8名, Horie H, 他5名, Okano H.
    • Journal Title

      Proc Natl Sci, USA 103

      Pages: 7112-7117

  • [Journal Article] 成熟動物ニュ-ロン・シュワン細胞の培養系を用いた糖尿病性神経障害の病態解明へのアプロ-チ2006

    • Author(s)
      三五 一憲, 斎藤 春洋, 堀江 秀典
    • Journal Title

      末梢神経 : Peripheral Nerve 17

      Pages: 15-22

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi