2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17500292
|
Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
須藤 カツ子 東京医科大学, 医学部, 講師 (50126091)
|
Keywords | ES細胞 / キメラマウス / 生殖系列 / キメラ率 / 共培養 / 細胞周期 / 遺伝子改変動物 / ノックアウトマウス |
Research Abstract |
現在ノックアウトマウスの作製には近交系由来のES細胞が用いられている。作出方法については胚盤胞へES細胞をインジェクションする方法および8細胞期胚とES細胞の共培養によるアグリゲーション法の2つの方法が多く用いられている。我々は、高額な器材と熟練を要する胚盤胞インジェクション法ではなく、安価な器材と一般的な卵操作技術があればノックアウトマウスが作出できるアグリゲーション法を用いて多くの動物を作出して来た。この経験から,生殖系列系キメラの作出にはES細胞の細胞周期が関与している事を示唆する知見が幾つか得られたので,その知見を利用して高率に生殖系列系キメラマウスを得る方法の開発を試みている。初年度の本年はすでに作出したBALB/cA, C57BL/6Cr, NZB/N, 129/SvJ系以外のES細胞の樹立とES細胞の細胞周期の同調について検討した。 我々が保有しているC57BL/6Cr系のES細胞は一般に多く使われているC57BL/6J系統とは由来が異なるので,C57BL/6J系統由来のES細胞の作出を試みた。その結果、1個の受精卵から30lineのES様クローンの作出に成功し、現在この細胞の生殖系列系への寄与率を検討しているところである。一方、従来より使用している129系統由来のES細胞を用いて,2つの異なる薬剤を用いて,細胞周期の同調を試みているところである。1つの薬剤についてはS期への誘導がかけられているのではないかと言う知見を得ているので,S期以外への誘導を試みている。また,この成績からとキメラ率との関係を来年度から検討して行く予定である.
|
Research Products
(3 results)
-
-
-
[Journal Article] Aberrant Development of Mammary Glands, but Precocious Expression of β-casein in Transgenic Females Ubiquitously Expressing Whey Acidic Protein Transgene2005
Author(s)
Iwamori, T., Oosawa, M., Nukumi, N., Kano, K., Sudo, K., Naito, K., Tojo, H.
-
Journal Title
J.of Reproduction and Development 51
Pages: 579-592