2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17500298
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
石 芸尉 東北大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (90323063)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮城 光信 仙台電波工業高等専門学校, 校長 (90006263)
松浦 祐司 東北大学, 大学院工学研究科, 助教授 (10241530)
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Keywords | 中空ファイバ / 医療レーザー / 可視レーザー / 低侵襲・無侵襲 / 先端装置 / 多波長 / 短パルス / 高エネルギー |
Research Abstract |
1.中空ファイバ内装膜の特性に関する研究 中赤外レーザー用中空ファイバに対して,可視域の損失を低減するために,銀膜とポリマー膜表面の平滑化及びポリマー膜の均一性を向上させる方法について詳しく検討した.銀膜の平滑に関して,SnCl_2溶液による洗浄でガラス表面の活性化によって改善した.ポリマー膜の表面粗さを低減する方法は,特殊有機溶媒の雰囲気中で成膜する方法と循環送液法で均一的なポリマーを成膜させた. 2.多波長レーザー光用中空ファイバの伝送特性に関する研究 中空ファイバ製作の前処理,特殊雰囲気中の成膜と循環送液法などの工夫により,短波長帯における損失は大幅に低減することができた.短波長の損失低減により可視・近赤外・中赤外のレーザー光の多波長同時伝送が可能になり,各種レーザーに対応する照明・指示・止血・蒸散・切開など同時に実現することが可能になった.医療用レーザー装置の開発に高性能伝送システムを構築できた. 3.細径先端デバイスの研究と出射パターンの制御 細径先端素子の製作を行い,出射パターン制御の研究を行った.内径100μmの中空ファイバを用い,そのサポート管の石英材質を生かして先端封止を実現した.先端形状の設計と研磨により,外径の極めて細く,レーザー光の出射パターンは制御できる先端ハンドピースを実現した.また,機械強度を得るために,金属の外装あるいはステンレスパイプの装着についても検討を行った.X線に不透明になり,歯根など極めて狭い空間で,X線の画像を観察しながらレーザーを用いて治療を行うことが可能になった.
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