2005 Fiscal Year Annual Research Report
母音・子音生成時の構音機能活用による構音・摂食・嚥下障害のリハビリテーション
Project/Area Number |
17500344
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
佐々木 具文 東北大学, 病院, 助手 (40323034)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 秀美 東北大学, 大学院・歯学研究科, 講師 (50005104)
今泉 敏 県立広島大学, 保健福祉学部, 教授 (80122018)
香取 幸夫 東北大学, 病院・講師 (20261620)
森川 秀広 東北大学, 大学院・歯学研究科, 助手 (60302155)
本多 清志 ATR人間情報研究所, 生体イメージング研究室, 室長 (90395088)
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Keywords | 構音 / 摂食 / 嚥下 / MRI-movie / 電気的パラトグラフ / VF(ビデオ嚥下造影検査) / VE(ビデオ内視鏡検査) |
Research Abstract |
本研究は,舌癌を含む頭頸部癌などによる構音・摂食・嚥下障害を持つ中途障害者の機能回復の調査を通して,構音機能と摂食・嚥下機能との関係性を検討し,母音・子音生成時の構音機能を活用した摂食・嚥下障害に対する新たな口腔機能回復装置考案の基礎資料を得,それらを用いた治療法のシステム化とスピーチ・リハビリテーションを主とした社会復帰のためのプログラムの確立をめざす. 平成17年度は,その基礎資料を得るため成人有歯顎者を対象に,2つの実験を行った.1)構音に関しては,ATR脳活動イメージングセンタに設置された島津Marconi社製MAGNEX ECLIPSE 1.5T Power Drive 250および電気的パラトグラフなどを用いて,5母音(/あ/・/い/・/う/・/え/・/お/),6子音(/た/・/き/・/か/・/さ/・/しゃ/・/ひゃ/)などの母音・子音生成メカニズムを,2)摂食・嚥下に関しては,東北大学病院内の嚥下造影(VF)およびビデオ内視鏡検査(VE)等を用いて,水およびゼリーなどの嚥下動態を,それぞれ解析した.3)構音機能と摂食・嚥下動態との関係性を声道の三次元形状との関係で分析・調査した. 以上のことが明らかとなった. 1)構音に関して.(1)5母音に関する,それぞれの正中矢状断面における声道形状が明確に異なっていた(2)6子音に関しては.正中矢状断面における声道形状に関与する各器官が破裂性の/た/・/き/・/か/と摩擦性の/さ/・/しゃ/・/ひゃ/では異なっていた.特に/た/・/き/・/か/に関しては舌運動に相対する硬口蓋に加えて,軟口蓋とパサバン隆起,上咽頭・中咽頭の形状変化および口唇からの長さが重要な役割を果たしていることが示唆された。 2)摂食・嚥下に関しては,舌,軟口蓋,咽頭,喉頭などの形態と機能がほぼ正常に関与している様相が認められた.以上より,構音機能と摂食・嚥下機能は何らかの関係性が示唆された.
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Research Products
(3 results)