2005 Fiscal Year Annual Research Report
距離形状情報および周囲状況を実時間伝達する視覚機能代行触覚ディスプレイ
Project/Area Number |
17500346
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
住谷 秀保 茨城大学, 工学部, 助手 (30206594)
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Keywords | 歩行補助インターフェース / 視覚機能障害 / 触覚ディスプレイ / 感覚代行 / 直接操作感 / 周囲状況伝達 |
Research Abstract |
平成17年度計画では以下の5項目を挙げており、以下それぞれについて進展度と成果について記載する。 1.TDGの改良(距離認識分解能の向上と実時間認識特性の同時確立を目的とする) 触覚デバイスとして各指第三間接部位に取り付けるタイプ二種類と前腕部に取り付けるライン状に配置したタイプ(振動子数20搭載)三種類を作成した。距離分解能ユーザからの奥行き方向0.5mから5mにおいて分解の5段階(絶対認識度0.5m)を前腕部に取り付けたR-TDIにより2倍以上、また、静的な2点弁別閾は数cmであるが動的に刺激を与えることでその検出分解能、周波数特性の向上を確認した. 2.空間認識アルゴリズムの状況認識精度の向上 ステレオ視を併用し、従来の単点距離に加えて距離マップと障害物の検出を行い、ヒト、椅子その他の障害物、階段などの歩行上障害環境を認識するソフトウエアを開発した. 3.周囲情報の効率的な伝達方法の検討(空間解像度、認識精度、実時間性) ユーザからの奥行き方向の距離伝達としてはA-TDG利用と前腕部に取り付けたR-TDIの併用が、空間解像度および認識速度の向上に効果的である。繰り返し精度および絶対値の認識にはA-TDGはほぼ100%の伝達確度を示し有効であるが、この反応域は0.2から0.5(s)であり実時間での使用に必ずしも答えられない.これに対しR-TDIは従来静的な二点弁別閾が数cmである筈の前腕部においてもより精細な弁別域で早い反応を示す可能性を示し、A-TDGとR-TDI併用の空間解像度および実時間認識の向上を確認した. 4.周囲情報からの有意情報抽出およびその歩行動作に与える効果について成果を公開 今年度は、VSMM2005(GENT)における国際会議、ISR2005(東京経団連会館)における国際(国内)会議でその成果について公開している。また、学生による機会学会地方大会での発表を行っている. 5.色情報の伝達(色知覚部位付近を活性化)(色情報の代替情報の伝達)による伝達装置作成 色情報を与えた場合の脳波測定を行い、反応を検証中。今後は脳波のみではなく脳磁図解析や光トポグラフィ装置の利用による解析を行いたいと計画中。
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Research Products
(2 results)