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2005 Fiscal Year Annual Research Report

Pattern Generator(CPG)を介した新たな嚥下障害治療法の開発

Research Project

Project/Area Number 17500347
Research InstitutionTokyo Medical and Dental University

Principal Investigator

山脇 正永  東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 助教授 (30302855)

Keywords嚥下障害 / 誤嚥 / 誤嚥性肺炎 / CPG / 延髄 / 肺機能
Research Abstract

1)嚥下中枢の機能解析
嚥下中枢としては延髄のCPG及び大脳皮質(運動野〜島)があるが、両者の連関について脳機能マッピング法を用いて解析を行った。従来比較的独立に機能していると考えられていた両中枢のコンタクトが出入力系両方において密接に関連していることが明らかになった。また、より高次の脳機能の関与も明らかになった。
2)種々の神経疾患におけるCPG異常の解析
臨床的に嚥下のsequentialな運動の異常パターンの解明を行った。着目点は嚥下運動の口腔期・咽頭期・食道期の各筋の活動パターンを経時的に解析した。検査としては嚥下造影法、嚥下圧測定法、嚥下時透視検査、呼吸曲線をマーカーとした。現在までに患者群として約200例の解析を行った。各種神経系疾患によって異なる嚥下障害パターンをきたすことが明らかになり、CPGとの密接な関連が予想された。また、嚥下障害については延髄中枢のみならず大脳皮質の嚥下中枢の関与も大きく寄与することが明らかになった。
3)動物モデルを用いたCPGの解析
種々の動物モデルの脳幹標本を用いて神経刺激を行い、延髄CGP及び嚥下運動中枢に関与する神経群の活動を解析している。また、マウス・ラットではヒトとは異なる喉咽頭部の解剖学的特徴のために、現在までに嚥下障害モデル動物は報告されていないが、我々は脳脊髄炎マウスをもちいた実験的嚥下障害モデル動物の開発に着手している。
4)嚥下障害治療への応用
治療的応用としては現在以下のアプローチを進行中である。
(1)CGPに直接作用する神経伝達物質を介した嚥下運動誘発
(2)CGP及び遠心性神経へのpin-point magnet stimulation法
(3)大脳〜CGP入力系へ作用する嚥下運動誘発法

  • Research Products

    (6 results)

All 2006 2005

All Journal Article (5 results) Book (1 results)

  • [Journal Article] 嚥下機能のニューロサイエンス:嚥下障害の克服をめざして2006

    • Author(s)
      山脇正永
    • Journal Title

      細胞 38

      Pages: 80-83

  • [Journal Article] Clinical and functional characteristics of dysphagia in myasthenia gravis.2005

    • Author(s)
      Yamawaki M, Ooba Y, Chiba Y, Marita S, Mizusawa H
    • Journal Title

      Dysphagia 20

      Pages: 79

  • [Journal Article] 脳血管障害後の誤嚥性肺炎予測因子の解析:嚥下アンケートと簡易検査法による検討2005

    • Author(s)
      山脇正永, 大和田潔, 大河内稔
    • Journal Title

      内科専門医会誌 17

      Pages: 81-86

  • [Journal Article] 培養脳毛細血管由来内皮細胞を用いた解析:Homing関連分子の発現とIFNβの作用2005

    • Author(s)
      山脇正永
    • Journal Title

      神経免疫学 13

      Pages: 179-183

  • [Journal Article] Videofluorographyの評価に関する信頼性の検証2005

    • Author(s)
      戸原玄, 千葉由美, 中根綾子, 後藤志乃, 大内ゆかり, 寺中智, 大庭優香, 森田定雄, 山脇正永_中島純子, 植松宏
    • Journal Title

      日本摂食嚥下リハビリテーション学会誌 9

      Pages: 349-147

  • [Book] 脊髄小脳変性症のすべて2005

    • Author(s)
      山脇正永
    • Total Pages
      270
    • Publisher
      日本プラニングセンター

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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