2005 Fiscal Year Annual Research Report
脊髄損傷対麻痺者における運動時Natural Killer Cell活動変動
Project/Area Number |
17500368
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
田島 文博 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (00227076)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 健 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (80299635)
峠 康 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (10372864)
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Keywords | 運動器リハビリ / スポーツ医学 / 理学療法学 / 免疫学 / 脊椎脊髄病学 |
Research Abstract |
本年度は研究計画に従い、健常被験者を対象としてコントロール実験を行った。被験者を予定している脊損者に年齢を合わせた被験者5名を対象とした。まず、上肢エルゴメーターを用い、1分当たり10Wずつ負荷を増加させるランプ負荷法によりそれぞれの被験者の最大酸素摂取量を測定し、平均25.7±4.1ml/kg/minであった。それぞれの被験者の最大酸素摂取量の60%負荷でエルゴメーターによる2時間の連続運動を実施した。運動前、運動開始1時間、運動終了、運動終了2時間で採血を行い、NK細胞活性、PGE、コルチゾール、アドレナリンの血中濃度測定を行った。同時に、CBCの測定も行った。NK細胞活性測定にはT cell leukemia cell lineを使い、Cell surface markerはFluorescence-activated cell sorter/analyzerにより同定した。白血球は運動開始1時間では上昇傾向にあったが、著明な上昇ではなかった。運動終了時(運動開始2時間)でおおよそ安静時の2倍程度にまで上昇した。運動開始1時間よりNK細胞活性、PGE、コルチゾール、アドレナリンの血中濃度は上昇傾向を示した。しかし、脊髄損傷対麻痺者に対する実験は来年度に予定しているため、その結果を含め、統計学的検討を加えなくては何とも言えない。 上記のように、研究計画通り、今年度は健常者を用いてのコントロール実験が行われ、研究としてはおおむね順調に実施されている。
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