2005 Fiscal Year Annual Research Report
低酸素条件下に於けるプロテオミクスによるストレス・タンパク質の解析
Project/Area Number |
17500417
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Research Institution | Daito Bunka University |
Principal Investigator |
大城 聰 大東文化大学, スポーツ・健康科学部, 教授 (30160485)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
曽根 敏雄 埼玉医科大学, 免疫学教室, 講師 (20281743)
久保田 哲朗 東京医科歯科大学, 大学院・保険衛生学, 助教授 (90205138)
狩野 元成 大東文化大学, スポーツ・健康科学部, 教授 (60407658)
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Keywords | 低酸素 / ストレス・タンパク質 / プロテオーム / 心筋細胞 |
Research Abstract |
本研究は低酸素条件下に於けるストレス・タンパク質の動態解析をプロテオミクスの手法を用いる事によりスポーツ医学的な貢献即ち、高地トレーニングに於ける代謝亢進あるいは疲労のメカニズム、疲労回復に貢献する事を目的とする。 我々はこれまでストレス刺激による情報伝達系について報告し、ヒト・ヘパトーマPLC細胞に酸化ストレス刺激を加えると二次元電気泳動上(等電点、SDS-PAGE)増減するタンパク質について検討してきた。 今回、低酸素刺激でストレスセンサータンパク質が活性化される時期に発現あるいは消失するタンパク質(Oshiro, S., Nozawa, K., Zhang, C. and Sone, T.Molecular & Cellular Proteomics, p878,vol.2,No.9,2003)の解析を行い、現在主にヒト由来横紋筋肉腫rhabdomyosarocoma細胞を用いて検討を行っている。 これまで極端な低酸素(酸素濃度1%)で特徴的な増減あるいは消失をする候補タンパク質について、低酸素誘導因子hypoxia-inducible factor(HIF)と候補タンパク質の動態、酸素濃度とストレス・タンパク質、ストレスセンサータンパク質との関係について検討しているが、低酸素に適応する為に必須であるのか、或は強いストレスに対する亢ストレス反応に関わる発現動態であるのか、統一的な見解を得られるには至っていない。 しかし、ゲノム情報からストレスセンサータンパク質遺伝子のプロモーターに機能的なHypoxia response element(HIF)が存在することを見出したので、プロテームレベルだけでなく、次年度は上記条件下に於いて培養細からmRNAを抽出し、DNAマイクロアレイによって遺伝子解析を行い、トランスクリプトームレベルで比較検を更に行っていきたい。
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