2005 Fiscal Year Annual Research Report
重度成人障害者に対するムーブメント教育の効果に関する研究
Project/Area Number |
17500447
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Nihon Fukushi University |
Principal Investigator |
藤田 紀昭 日本福祉大学, 社会福祉学部, 教授 (40199344)
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Keywords | ムーブメント教育 / 重度障害者 / MEPA-II / 発達 / 運動 |
Research Abstract |
本研究の目的は次の三つである (1)発達期に感覚運動刺激を受けることが少なかった重度成人障害者に対して定期的なムーブメント教育を提供し、運動・感覚・コミュニケーション領域における効果を明らかにすること (2)発達年齢を考慮しつつも生活年齢にふさわしいムーブメントプログラム(運動の中味)を開発すること (3)地域において、卒後の重度の成人障害者に対する運動、レクリエーションプログラム効果的な提供のあり方(=重度障害者に対する運動スポーツの普及方法)を明確にし、養護学校等の卒後対策として提案をすること このうち特に今年度は(1)(2)の目的に焦点を定め、研究を遂行した 本研究の対象は名古屋市内の重度障害者活動施設利用者及び、同市内で活動する障害者ダンスサークルの重症心身障害者である。対象者の個別プログラムを作成するためにまず「MEPA(Movement Education Program Assessment)-II」による個人のムーブメント教育プログラムアセスメントを行なった。また、対象者および家族には調査の趣旨を説明し、十分な理解と承諾を得てから行なった。 「MEPA-II」によるアセスメントの結果から各個人の発達段階を診断した。 個々人に応じたムーブメントプログラムを月に1回の頻度で提供した。これらの運動プログラムの様子を個人ファイル、指導ファイル、ビデオにより記録した 1回のプログラム提供終了時に施設職員、あるいは家族等とその日の活動についての総括、を行い、改善点、対象者の様子について記録をとった。 個人ファイル、指導ファイル、及びビデオ記録を整理し、対象者の発達、変化に効果的なプログラム内容を発達の目標、利用教材の視点からまとめている最中である。また、年度末に再度「MEPA-II」によるアセスメントを行い、今年度の効果について確認した。
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