2007 Fiscal Year Annual Research Report
コンタクトスポーツにおける筋損傷と無気的パワー・筋力の間欠的発揮能力との関係
Project/Area Number |
17500452
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
田中 守 Fukuoka University, スポーツ科学部, 教授 (00163577)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
進藤 宗洋 福岡大学, スポーツ科学部, 教授 (30078539)
田中 宏暁 福岡大学, スポーツ科学部, 教授 (00078544)
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Keywords | コンタクトフィットネス / ゲーム貢献度 / 間欠走 / ラグビー / 血中乳酸値 / 筋損傷 |
Research Abstract |
コンタクトスポーツにおける筋損傷と無気的パワー、筋力の間欠的発揮能力との関係を検討することを目的に,3年目の平成19年度は,ラグビー競技におけるコンタクトフィットネスの測定評価法の検討ならびに,コンタクトフィットネスとゲーム貢献度との関連性について検討した。 コンタクトフィットネステストは,一定時間内に10m間でタックル1回を行い,タックル10回で1秒時間が減っていく多段階漸増負荷試験で,疲労困憊まで行った。そのテスト結果と20秒ごとに往復40mダッシュを10セット行う間欠的シャトルダッシュテストとの関連性はいくつか見られ,間欠走での平均スピード,ならびに最高乳酸値との間に有意な正の相関関係が見られた。なお,最高乳酸生成量はコンタクトフィットネステスト後の方が2mM/lほど低く,間欠走でのスピード低下率との関係性は見られなかった。 次に,コンタクトフィットネスとゲーム貢献度との関連性については,分析した2試合から大きな特徴が得られた。完勝したゲームではコンタクトフィットネス結果と攻撃貢献度との間に,完敗したゲームでは防御貢献度との間に,有意な正の相関関係(それぞれr=0.555,P<0.1,r=0.731,P<0.02)が見られた。一方,どちらのゲームにおいても,コンタクトフィットネスとゲーム中のタックルポイントとの間には有意な正の相関関係が見られたことから,コンタクトフィットネスの高い選手は,間欠走での高い乳酸値やコンタクトによる大きな筋損傷となってもタックルポイントやゲーム貢献度の大きいことが示唆された。
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