2005 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者メタボリック症候群における動脈硬化病変・ADL・精神機能に対する運動の効果
Project/Area Number |
17500473
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
櫻井 孝 神戸大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (50335444)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高田 俊宏 神戸大学, 医学部附属病院, 医員 (60403234)
横野 浩一 神戸大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (50144580)
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Keywords | 高齢者 / メタボリック症候群 / 運動療法 / 動機付け / 脳機能 / 近赤外分光法 / 万歩計 |
Research Abstract |
高齢者メタボリック症候群の治療の目的は、血管合併症、ADLの低下を予防し、健康寿命の延長をはかることにある。運動療法は心肺機能・糖代謝異常の改善を来たすばかりではなく、脳機能をも改善させることが期待されている。しかしながら一般に、高齢者では運動を長期に継続することは困難であることが多い。そこでNIRSを用いて高齢者メタボリック症候群の脳機能評価を行い、その結果をビジュアルに説明することで運動の動機付けを行った。対象は糖尿病を有した高齢者メタボリック症候群で、万歩計(ライフコーダ)、・NIRS介入群5名(男2名・女3名、平均年齢75.0歳)、ライフコーダのみの介入群5名(平均年齢72.8歳)、対照群5名(平均年齢74.1歳)である。ライフコーダにて身体活動量を評価し、各群で運動指導を行なった(平均観察期間6.2ヵ月)。ライフコーダ・NIRS介入群では一日約7400歩の運動が維持され、ライフコーダ介入群は約6400歩、対照群では約5800歩であった。HbA1cの変化では、ライフコーダ・NIRS介入群で-0.5%、ライフコーダ介入群で-0.2%、対照群では不変であった。上記の結果より、高齢者メタボリック症候群の運動療法においてはライフコーダのみならず、NIRSを用いた脳機能評価を加えることで、運動療法の動機付けが可能であると考えられた。
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Research Products
(7 results)