2005 Fiscal Year Annual Research Report
ウォーキング、速歩によって中高年者の認知機能は維持・向上できるか?
Project/Area Number |
17500485
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Tokyo University of Science, Suwa |
Principal Investigator |
篠原 菊紀 諏訪東京理科大学, 共通教育センター, 助教授 (40310528)
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Keywords | 認知科学 / 医療・福祉 / 社会医学 / 脳・神経 / 老化 |
Research Abstract |
松本市熟年体育大学、長野ウェルネス大学、須坂市健康教室などで数種の認知機能テストを試行し、ストループ、デュアルタスクなどの課題でウォーキングトレーニング参加者の成績向上が認められた。そこで、これらの課題を含む6種の前頭葉機能関連課題でテストバッテリを組み一般市民1000人規模のデータベースを構築した。このデータベースはテストを一定期間おいて二度試行しており、トレーニング群の対照群データとして参照しうる。 17年10月から、このテストバッテリを用いて、泉野地区の速歩トレーニング群30名について縦断調査を開始した。また、このうち10名について運動時の前頭葉活動を光トポグラフィ装置で観察した。その結果、運動強度40%付近に前頭葉活動を高める閾値があり、前頭葉トレーニングとしてウォーキングを見たとき、筋力向上効果が認められやすいと報告されているインターバル速歩が、前頭葉トレーニングとしても有効ではないかと推測された。 次年度からは泉野地区の参加者が50名に拡大し、茅野地区でも50名が速歩トレーニングを開始の予定であり、この速歩群と須坂、塩尻、長野地区などの非速歩運動群、さらにデータベースと比較することで、ウォーキング、速歩によって中高年の認知機能は維持・向上できるか?という本研究テーマは十分遂行できると考えられた。
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