2006 Fiscal Year Annual Research Report
湿潤素材の肌触りが衣服の着用快適感と運動機能性に及ぼす影響
Project/Area Number |
17500505
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Research Institution | Hyogo University of Teacher Education |
Principal Investigator |
潮田 ひとみ 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 助教授 (40223523)
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Keywords | 快適性 / スポーツウエア / 温度 / 湿度 / 運動機能 |
Research Abstract |
本研究は、衣服を最小の人間環境制御装置と考え、個人レベルでの積極的な快適環境設計のために必要な衣服の着用快適感評価法の確立を研究の最終目的としている。湿潤素材の肌触りが衣服の着用快適感と運動機能性に及ぼす影響を明らかにするために、(1)衣服と皮膚の接触度をサーモグラフを用いて測定し、その測定法を確立すること、(2)衣服素材の乾燥時および湿潤時の物性値測定とサーモグラムによる衣服と皮膚との接触度測定によるスポーツ時の快適性評価法の検討、(3)接触による快適感変化の測定と運動機能性、パフォーマンス性に及ぼす衣服の効果を測定することを目的として測定を行った。 平成18年度は接触による快適感変化の測定と運動機能性、パフォーマンス性に及ぼす衣服の効果を明らかにした。17年度に確立した接触度評価方法を用いて、運動機能性とパフォーマンス性を測定した。18年度には、屋外の実際のスポーツシーンでの運動機能性とパフォーマンス性を測定した。 指定のスポーツシャツを着用させた被験者に、屋外にて、テニスを行わせ、運動中の温度・湿度および動作性についてアンケートを行い、熱・水分移動特性と官能評価との関連を調査した結果、ポリエステルの混率が高いほど、皮膚との接触度が低く、発汗を皮膚から衣服表面に持ち上げて素早く乾燥させるため、着用感がよく、パフォーマンス性が高いことが示され、皮膚と衣服の接触によって快適感は変化し、運動機能性に影響を与えることが明らかになった。
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Research Products
(1 results)