2008 Fiscal Year Annual Research Report
幼児期後半から学童期における箸使用の発達に対応した食育プログラムの開発
Project/Area Number |
17500553
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Research Institution | Tokyo Kasei Gakuin University |
Principal Investigator |
酒井 治子 Tokyo Kasei Gakuin University, 家政学部, 准教授 (30300122)
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Keywords | 食行動 / 幼児 / 食育 / 箸 / 評価 / 発達 |
Research Abstract |
本研究の課題は、幼児期後半から学童期にかけての箸使用行動の発達過程を明らかにし、それに対応した食育プログラムと評価方法を提案することである。 平成18年度には0〜6歳児1429名の保護者を対象にした質問紙調査により実態把握を行い、平成19年度の箸を使い始めの3歳(年小)、練習期5歳(年長)、熟達期8歳(小学2年)での箸の使用行動の観察項目を盛り込んだ保育所や学校などの地域での社会資源の活用度を含めたチェックリストを含んだパンフレット教材を試作してきた。 平成20年度は、家庭用・教育者用のパンフレット教材を核としたプログラム案を作成し、その評価方法について検討を行い、幼児期後半から学童期にかけて箸使用に着目した食育プログラムを開発することを目的とした。試作したパンフレット教材を用いて、箸を使い始めの3歳、練習期5歳、熟達期8歳の各3名ずつ、計9名の事例研究を通して、チェックリストの妥当性を検証することができた。さらに、実際に、パンフレットを4保育所(3〜5歳)、2小学校(6・7歳)に配布し、ベースライン調査とともに、情報の提供を行った。授業の2コマにより、箸使いに関する授業を行い、さらに、その6か月後に再配布し、教材の有効性についてのプロセス評価と、幼児・児童の食行動の発達をとらえるための知識・態度・スキルの習得、また、地域資源の積極的活用についての効果を検証することができた。 これにより、乳幼児から学童期にかけた発達の連続性を考慮し、箸使いに関する食育プログラムを開発し、その有効性に関して検証することができた。
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Research Products
(8 results)