2005 Fiscal Year Annual Research Report
理工系留学生のための基礎科学教材の開発と利用に関する研究
Project/Area Number |
17500576
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
道脇 綾子 東京外国語大学, 留学生日本語教育センター, 教授 (40014493)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
工藤 嘉名子 東京外国語大学, 留学生日本語教育センター, 講師 (80376813)
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Keywords | 理工系留学生 / 教材開発 / 日本語習得 / 専門日本語 / 基礎科学 |
Research Abstract |
共同研究者の工藤講師が産休のため、前半は道脇のみで科学的な内容について、授業の中で問題点を拾い出した。平成18年1月に工藤講師が復帰してから言語分析等を集中的に進めた結果、次のように研究が進んだ。 1.「基礎科学」の授業で使用している教材「基礎科学入門」に対して科学的な立場から問題点を指摘したが、今後の教材としての検討はまだ行っていない。 2.「言語分析」は、授業で使用している「基礎科学入門」を以下の項目について、すべて計画通り作業が進み、次の段階での基礎資料として準備ができた。 2-1 語彙分析:1)品詞別高頻度語彙の難易度判定、2)日本語教科書との照らし合わせ、3)専門語彙の選定、4)自他動詞の抽出 2-2 文型分析:1)文型の機能分類、2)高頻度文型の難易度判定、3)日本語教科書との照らし合わせ 2-3 漢字分析:1)高頻度漢字の難易度判定、2)日本語教科書との照らし合わせ 2-4 談話機能分析:1)談話レベルの展開パターン化 3.「基礎科学」の授業分析は、次のような研究段階にある。 3-1 授業インタラクション分析:基礎科学の授業のデータ収集は、工藤講師が産休のため平成18年度に行う。しかし、科研費申請前の準備段階でのデータはすでに収集済である。 3-2 学習上の問題点分析:1)インタビュー結果の分析(前年度分)は、研究予備段階でのデータの分析は終了した。2)アンケート調査(今年度生+卒業生)は、今年度生に対してアンケートを実施し現在分析中である。前年度分は、発送の準備中である。3)物理実験レポート・試験の分析は、今年度分の物理実験レポートのコピーを作成し、分析の準備をしているところであり、今後継続して進めていく予定である。 4.学習内容の体系化および系列化は、以下の項目について、4月以降集中的に進めていく予定である。 4-1 学習項目の選定:1)語彙選定、2)文型選定、3)談話展開パターン選定 4-2 学習項目の系列化 (以上)
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