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2006 Fiscal Year Annual Research Report

自然事象の理解を促すITを活用した新しい初等・中等理科学習支援システムの開発

Research Project

Project/Area Number 17500605
Research InstitutionKamakura Women's University

Principal Investigator

高垣 マユミ  鎌倉女子大学, 児童学部, 教授 (50350567)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 田爪 宏二  鎌倉女子大学, 児童学部, 准教授 (20310865)
清水 誠  埼玉大学, 教育学部, 教授 (30292634)
Keywords教授・学習 / 認知心理学 / 理科教育 / 概念変容 / 学習支援システム
Research Abstract

本研究は,将来の科学技術の発展を担うべき我が国の子どもたちの「理科離れ」や「学習意欲の低下」を克服する一手段として,初等・中等理科教育カリキュラムの中で,子どもたちに身近な自然事象を取り上げ,子どもたちの「知的好奇心」や「科学的思想」を引き出す学習支援システムを開発することを目的としている。
平成18年度は,平成17年度に引き続き,研究協力校を対象に,新たに2つの理科単元における実践授業を実施した。研究組織として,理科教育の研究者(清水)が科学的カリキュラムを開発し,認知心理学の研究者(高垣,田爪)が学習ツールの開発,及び科学的知識を構築していく過程の数量的かつ質的分析を行った。本研究は,理科教育と教育心理学の学問領域を理論的背景とした「学際的研究(interdisciplinary study)」の視座から検討を行う点に特徴がある。研究は三者の協議の基に進め,この協議会の下に研究協力校を位置づけた。
子どもたちに現実世界の事象の振る舞いを理解させるために,単に観察・実験を行うだけではなく,対象となる自然事象の『仮説モデル』を自ら生成し,修正し,再構成する過程をモニタリングできる学習ツール(振り子センサー,電子黒板等を使った授業)を作成・導入し,学習状況を実感しながら理解させていく教授法を考案した。さらに,子どもの実態を熟知している現職教員を研究協力者として加え,学習ツールは子どもの理解の促進に有効か,指導内容との統合性が図られているか否かに関して検討してもらった。検討の結果に基づき再度学習ツールを改良した上で,小学校5年生を対象に,理科単元「ものの溶け方」及び「おもりの動きと働き」の2つの理科単元の授業を実施し,実証的検討を行った。研究授業の結果,考案した教授法及び作成した学習ツールは,子どもたちの知的好奇心を引き出し,自らの学習状況を実感しながら,自然事象の理解を深化していく効果があることが確認された。

  • Research Products

    (6 results)

All 2006

All Journal Article (6 results)

  • [Journal Article] 理科授業の学習環境のデザイン : 観察・実験による振り子の概念学習を事例として2006

    • Author(s)
      高垣マユミ, 田原裕登志, 富田英司
    • Journal Title

      教育心理学研究 54・4

      Pages: 558-571

  • [Journal Article] 社会的な学びを構成するツールとしての「電子黒板」の活用に関する試み-小学校5年理科「ものの溶け方」を事例として-2006

    • Author(s)
      高垣マユミ, 森本信也, 加藤圭司, 松瀬歩, 田原裕登志
    • Journal Title

      理科教育学研究 47・2

      Pages: 31-39

  • [Journal Article] 理科授業の議論過程におけるトランザクティブディスカッションの生成を促す教師の介入方略2006

    • Author(s)
      高垣マユミ, 田爪宏二, 清水誠
    • Journal Title

      授業学習心理学研究 2・1

      Pages: 23-33

  • [Journal Article] 鎌倉女子大学と初等部における連携研究の歩み-理論と実践のコラボレーション-2006

    • Author(s)
      高垣マユミ, 柴村抄織, 中島朋紀, 田原裕登志, 蓮沼健太郎, 佐々木淳一
    • Journal Title

      WEF教育新世界 54

      Pages: 31-37

  • [Journal Article] 「水のすがたとゆくえ」の授業における発語事例の解釈的分析-小集団の議論を通した概念変化の様相-2006

    • Author(s)
      高垣マユミ
    • Journal Title

      科学教育研究 30・1

      Pages: 27-36

  • [Journal Article] 小学校4年理科「水の状態変化」の既有概念の変容過程における発語の解釈的分析2006

    • Author(s)
      高垣マユミ, 田原裕登志
    • Journal Title

      理科教育学研究 46・2

      Pages: 29-38

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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