2006 Fiscal Year Annual Research Report
ユビキタス情報社会における教育学の脱構築に関する基礎的研究
Project/Area Number |
17500622
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
本田 敏明 茨城大学, 教育学部, 教授 (00127705)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
二宮 利江 電気通信大学, 大学院情報システム学研究科, 助手 (70323194)
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Keywords | e-Pedagogy / ユビキタス情報社会 / 学習者中心 / Learning GRID / 学習モデル / Web2.0 |
Research Abstract |
本研究は、昨今の情報化社会(ユビキタス情報社会)における教育学の基礎的理論の提案を最終目標とし、次の7項目をその研究対象とする。1)On-line Teachingと教育学、2)遠隔教育と学級内授業のためのOn-line teachingの方法、3)学習者中心の教育ストラテジー、4)Blended learning、5)Mobile learning(ユビキタスコンピューティング)、6)デジタルポートフォリオと評価、7)学習組織とLearning GRID。一昨年度(17年度)から昨年度(18年度)にかけての国内外の学会を中心とする調査研究によって、上述の研究視点の内、3)学習者中心の教育ストラテジーと7)学習組織とLearning GRIDの二極化傾向が見られたこと、及びそれ以外の項目で従来の教育学の枠を出ていないか技術的な側面に留まっていて、現時点で新しい教育学の構築について議論する際には、学習者中心の教育ストラテジーと学習組織とLearning GRIDを中心に検討していくことが望ましいことが判明した。 そこで、学習者中心の教育ストラテジーとして、17年度から着手した学習者の状態と学習スタイルの相関についてweb2.0の概念を中心とする新しい学習システムの可能性として18年度から19年度にかけて研究をまとめ、提言を試みたい。また、学習組織とLearning GRIDに関しては、教育システム情報学会でe-Pedagogyを検討する部会が進行中であるが、19年度も引き続き国内外の動向を調査、検討することになっていること、また、18年度から科学技術教育協会による「u-school推進コンソーシアム」が設立され、学校や、家庭、社会におけるe-Teachingシステムの開発が実施されている。本研究ではそれらの動きともタイアップして18年度その研究を推進してきた。特に17年度から18年度にかけて、わが国においてはe-Pedagogyに関する理論や実践が学会レベルから骨太方針のもと、国策レベルへと展開され始めており、欧米を中心とする海外のLearning GRIDという新しい学習支援のための大規模なシステムが動き出している。特にIEEE傘下の学会であるIASTEDの昨年度学会ではe-Pedagogyセクションが初めて設けられたのは画期的なことであり、このような流れも本研究まとめの参考としていきたい。
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