2006 Fiscal Year Annual Research Report
インターネット環境における最適日本語自学自習コンテンツとその学習環境の開発
Project/Area Number |
17500624
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Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
林 俊成 東京外国語大学, 外国語学部, 助教授 (70287994)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐野 洋 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (30282776)
藤村 知子 東京外国語大学, 留学生日本語教育センター, 助教授 (20229040)
鈴木 美加 東京外国語大学, 留学生日本語教育センター, 助教授 (90226556)
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Keywords | 日本語教材 / IT教材 / e-learning / LMS / 漢字学習 |
Research Abstract |
日本語初級学習者向けの平仮名・カタカナ練習教材につき、前年度に開発した「再生部」と「認知部」を、本年度はe-Learningシステムに登録して、海外出身の日本語学習者の教育に供して効果を評価した。この教材は、主に非漢字圏出身の漢字学習を想定しており、漢字のストローク(書き順)を示す動画を再生するとともに、その漢字の応用した単語や、発音を示す「再生部」と、漢字を偏や旁に分解する従来の方法とは異なる観点に基づき、構成単位となる《字形源》と、それを組み合わせて構成する《複合字形源》の概念を用いて、漢字の構成を理解し、漢字の組み立て方を学習する「認知部」とで構成される。教材に取り上げたそれぞれの漢字一文字につき、一つの学習ページを設け、e-Learningシステムに登録し、利用者に利用してもらった。 評価の結果、「再生部」については、テキスト教材にも書き順の情報を併記すれば学習効果が更に上がるとの指摘があり、今後の教材作成おいて留意すべきと考えられる。また、「認知部」では、教材を用いた学習に有用性が認められたものの、今回の教材の設定では、ストロークの実習の際に位置の許容があまりなく、正しい字形を書く事が初心者にとって大変困難であるとの指摘があった。この点については大いに改善が必要となる。 また、日本語会話教材については、海外の大学と連携して、幅広く公開して評価を集めつつある。本教材をe-Learningシステム上に配置し、海外の大学生をはじめとする利用者に自由に利用して頂き、そのアクセスログから教材の利用状況の実態を探る。今後は、利用者ごとにアンケートを収集し、最適な教材の構成を作るための評価に資したいと考えている。
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Research Products
(4 results)