2007 Fiscal Year Annual Research Report
インターネット環境における最適日本語自学自習コンテンツとその学習環境の開発
Project/Area Number |
17500624
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Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
林 俊成 Tokyo University of Foreign Studies, 外国語学部, 准教授 (70287994)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐野 洋 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (30282776)
藤村 知子 東京外国語大学, 留学生日本語教育センター, 准教授 (20229040)
鈴木 美加 東京外国語大学, 留学生日本語教育センター, 准教授 (90226556)
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Keywords | 日本語教材 / e-learning / LMS / 漢字学習 |
Research Abstract |
本研究では最新のIT技術およびIT環境を活かし、外国人学生が日本語を学ぶための学習システムを構築し、その利用履歴や達成度をフィードバックしつつ改良を加えて効率的に日本語を修得できる環境を完成させることを目的とする。システムではマルチメディア技術を活用した日本語教材を提示し、これを用いる学習者の挙動や学習状況をきめ細かく記録すると共に、学習の到達度の情報と組み合わせて、学習の弱点を的確に把握して補う仕組みを追求すると共に、効率的な学習教材の作成、学習しやすいページ構成の模索を行う。そして、語学学習で重要な4つの技能である「聞く,話す,読む,書く」の効率的な学習に直結するシステム構成や教材内容を追求する。また、研究成果を実際にe-Learningシステムに実装し評価を行う。 今年度は、これまでに作成した日本語教材をe-Learningシステムに実装し、実際に台湾の銘傳大學の一年生日本語学科の学生たちに利用させて、学習効果の評価を行った。評価方法にはアクセスログの解析とアンケート結果の分析を用いた。この結果、利用者の日本語修得度により、利用方法が異なることがわかった。また、学習上、利用頻度が低く、学習にあまり寄与しない教材や、難易度が高く利用が避けられている教材があることもわかった。今後は難易度の調整を図っていく。また、非漢字圏の日本語学習者のための漢字学習用教材については、去年に引き続き部首の構成から説明する教材の数を増やしていくとともに、今年度は漢字の成り立ちの視点から説明する認知べースの教材の作成を始め、今まで作成したものと組みあわせて、新しい漢字教材を作成する予定である。
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Research Products
(2 results)
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[Journal Article] TUFS言語モジュールの開発と利用2007
Author(s)
林俊成
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Journal Title
Linguistic Informatics VII Linguistic Informatics and Spoken Language Corpora Vol. Linguistic Informatics VII
Pages: 507-529
Description
「研究成果報告書概要(和文)」より
Peer Reviewed
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