2006 Fiscal Year Annual Research Report
集合教育に用いる即応型e-ラーニングシステムの構築と有用性の評価
Project/Area Number |
17500628
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Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
角田 博保 電気通信大学, 電気通信学部, 助教授 (70152600)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
赤池 英夫 電気通信大学, 電気通信学部, 助手 (00262379)
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Keywords | 解析・評価 / 教育工学 / マルチモーダルインタフェース / ユーザインタフェース / e-ラーニング |
Research Abstract |
e-ラーニングシステムを教師主導型の集合教育(対面教育)に適用し、集合型の長所を最大限に活かしつつ、e-ラーニングの長所を取り入れた新しい授業形態を開発し、教育の質を向上しようという目的のために、集合授業の利点を最大限に活用できる機能を持った即応型e-ラーニングシステムの開発をおこなっている。本年度の成果は以下の通りである。 1.講義での実用的利用 前学期(4月から7月)の講義において実際にシステムを利用した。電子的教材は管理サーバーに置き、講義は学科の計算機室にて、70人の学生に対して実施した。アンケート調査の結果、学生からの印象は良好であったが、学生間での知識共有を行う機能の不足が見られた。また、資料作成上の負担の軽減や、より高度な機能の必要性が見られた。 これらの知見に基づきシステムの改良を行った。 2.システムの改良 基本的機能として、組織学習と協調学習を支援する機能を追加した。次に、表現をより豊かにするためにアニメーション機能を追加した。さらに、講義資料の作成を支援するシステムを作成した。これには、アニメーションを手軽に作成できる機能も導入した。 3.講義での使用 後学期(10月から2月)の講義においても、実際にシステムを利用したが、新たに導入した組織学習、協調学習の機能の有効性を調べるために、3回実際に使用した。その結果、学生のモチベーションが向上するといった良好な結果が得られた。講義資料の作成も支援システムを用いて行った。特に、アニメーション機能は、学生から良い評価を得た。 4.研究結果の公表 現時点で得られた結果を情報処理学会「コンピュータと教育」研究会にて発表した。教材作成の部分と、学習支援の部分とで2件の発表となった。質疑応答と議論により貴重な意見が得ることができた。
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