2005 Fiscal Year Annual Research Report
放送局と学校が協力して児童・生徒の映像作品を放送する試みに関する研究
Project/Area Number |
17500631
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
村野井 均 茨城大学, 教育学部, 教授 (10182130)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大野木 裕明 福井大学, 教育地域科学部, 教授 (60141462)
三嶋 博之 福井大学, 教育地域科学部, 助教授 (90288051)
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Keywords | Media Literacy / 映像制作 / 放送局との協力 / 学校の信頼回復 / Public Access |
Research Abstract |
福井大学では、NHK福井放送局と協力して、「発信マイスクール」という番組を放送している。これは、福井県内の児童・生徒が制作した映像作品を放送する5分間のコーナーである。2005年3月に放送100回を記念して「みんなテレビディレクター-「発信!マイスクール放送100校記念報告書」を福井大学・福井県視聴覚教育研究会・福井県教育工学研究会・NHK福井放送局の共同により制作した。この報告書は、福井県内の各学校に配布し、映像制作と作品の投稿を呼びかけることにも使われた。 放送の効果に関しては、放送した学校にアンケートを行い第27回北陸三県教育工学研究大会富山大会にて「NHK福井放送局放映「発信マイスクール」の現状と評価」として学校から高い評価を得ていることを報告した。 茨城県では、県域地上波デジタル放送がNHK水戸放送局によって行われている。茨城大学は茨城県内国立3大学と協力し「熱血スタジオ」という番組を制作し、1年前から月3回放送するという実績を持っている。 現在、児童・生徒の作品を放送する交渉をNHK水戸放送局と行っている。茨城県には、民間放送局がなく、NHKも県域放送が無かったため、児童・生徒の作品に対して認識が低く、1分間の枠しか取れていない。実績を積み、児童・生徒の作品を県民に見てもらい、学校への信頼回復が回復され、子どものイメージも改善されることを示したい。 この間、「2歳まではテレビを見せない」という提言が小児科医会から出されたり、「ノーテレビデー」運動が高まったりしている。「ゲーム脳の恐怖」「脳内汚染」といった本も出版され、ベストセラーになっている。テレビ・テレビゲームに対する危機感をあおり、実行できない提言をされても保護者は困惑してしまう。映像制作と地域の信頼を研究する研究者・チームは少ないため、雑誌・講演において学校で映像制作に取り組む時代になっていることを示し、保護者の不安を低減する役割も果たした。
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Research Products
(4 results)