2006 Fiscal Year Annual Research Report
教科「情報」の情報モラル教育を支援するインタラクティブ型ディジタル教材の開発
Project/Area Number |
17500637
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Research Institution | Shiga University |
Principal Investigator |
松原 伸一 滋賀大学, 教育学部, 教授 (30165857)
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Keywords | 教科「情報」 / 情報教育 / 情報モラル / ディジタル環境リテラシー / メディア教育 / 情報安全教育 / コア・フレームワーク / 学習内容 |
Research Abstract |
教科「情報」は、初等中等教育における情報教育の完成の段階であり、すべての生徒に対し、情報社会に主体的に対応するために社会人として必要な能力と態度を育てなければならないとされる。中でも、「情報モラル教育」は、情報社会が及ぼしている影響を理解し、情報モラルの必要性や情報に対する責任について考え、望ましい情報社会の創造に参画しようとする態度を育成する教育である。本研究は、これを支援するための授業方略・授業モデルや教材開発について、具体的で効果的なディジタル教材のビジョンを示すものである。 平成18年度の研究成果は、(1)ディジタル教材(試作版)の分析・評価、(2)「情報のモラルと安全」をテーマとする教育の新しい枠組みの提案と授業設計、(3)ディジタル教材(実用版)の提案・開発と評価、のように3つにまとめることができる。 (1)については、ディジタル教材(試作版)の分析・評価として、昨年度において試作されたディジタル教材を試行的に使用して改良や追加に備えた。(2)については、既に提案している「情報教育のコア・フレームワーク」をもとに、「情報のモラルと安全に関わる教育」を体系的に整理・再構成して、これを簡単に「情報安全教育」と呼ぶことにし、この新しい枠組み(情報安全教育のコア・フレームワーク)を提案するとともに、ネットワーク環境を活用したインタラクティブな授業を設計した。(3)については、ディジタル教材として、「シナリオ型」、「事例集データベース型」、「情報逐次提供型」の各教材の提案を行い、新たに提案した枠組みをもとに、「情報のモラルと安全」のための授業を支援する教材を開発し評価を行った。
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