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2006 Fiscal Year Annual Research Report

単文統合としての問題作りを対象とした作問学習支援システム

Research Project

Project/Area Number 17500642
Research InstitutionHIROSHIMA UNIVERSITY

Principal Investigator

平嶋 宗  広島大学, 大学院工学研究科, 教授 (10238355)

Keywords知的CAI / 作問学習 / 問題解決モデル / 統合-変換モデル
Research Abstract

本申請研究では,単文統合としての問題作りを対象とした作問学習支援システムの設計・開発を行った.具体的には,(a)小学校低学年でも行えるように単純化されており,かつ(b)学習効果を失わない作問形態として,「与えられた単文群から適当なものを取捨選択し,適切に組み合わせることによる作問」を考案し,この作問形態を対象とした作問学習支援システムを設計・開発することを目指した.本研究の成果として,単文統合としての作問が可能な作問学習支援システムの実現と,その教育現場での試験的運用を行った.
本システムでは,学習者はあらかじめ計算式を与えられており,その計算式で解決できる問題を作成することが課題となる.さらに,学習者は複数の空欄を持つ問題テンプレートと,その空欄に当てはまる候補となる単文群が提供される.事前に与えられる数式の種類,空欄の数,および単文の数と質は,システムによって学習者のレベルに応じて制御されることになる.学習者は,目標となっている計算式と,与えられている単文群を参照しながら,適切な単文を適切な空欄に挿入することで,問題を完成する.この作問形態を,算数の文章題の問題解決過程における問題理解段階のモデルとして広く受け入れられている「変換-統合モデル」に対応付けると,命題集合の中から適当なものを取捨選択し,適切に組み合わせるといった形の作業を行っていることになり,統合段階に焦点を当てた作業になっている.これに対して,申請者がこれまでに実現してきた概念の組み合わせとしての作問形態では,命題を学習者自身が作成する過程が含まれていたことになる.この過程は変換-統合モデルにおいては変換段階と位置づけることができ,問題解決における不可欠な過程であるといえるが,算数の学習としての意義は統合段階に比べて十分に小さいといえる.

  • Research Products

    (6 results)

All 2007 2006

All Journal Article (6 results)

  • [Journal Article] 作問学習システムの小学1年生での利用報告2007

    • Author(s)
      横山 琢郎
    • Journal Title

      教育システム情報学会誌 Vol.24, No.1

      Pages: 68-74

  • [Journal Article] 学習支援を指向した誤り可視化のためのバストシミュレータ2007

    • Author(s)
      堀口 知也
    • Journal Title

      人工知能学会論文誌 Vol.21, No.6

      Pages: 514-525

  • [Journal Article] プロパティ交換法とそれに基づく学習ゲーム設計支援システムの開発2007

    • Author(s)
      梅津 孝信
    • Journal Title

      人工知能学会論文誌 Vol.22, No.1

      Pages: 19-28

  • [Journal Article] Web教材の再構成を可能とした探求学習支援環境2006

    • Author(s)
      國近 秀信
    • Journal Title

      知能と情報(日本知能情報ファジィ学会誌) Vol.18, No.2

      Pages: 196-204

  • [Journal Article] カメラワークを利用した感性情報の抽出2006

    • Author(s)
      吉高 淳夫
    • Journal Title

      情報処理学会論文誌 Vol.47, No.6

      Pages: 1696-1707

  • [Journal Article] 単文統合としての作問を対象とした学習支援システムの設計・開発2006

    • Author(s)
      横山 琢郎
    • Journal Title

      教育システム情報学会誌 Vol.23, No.4

      Pages: 166-175

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Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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