2005 Fiscal Year Annual Research Report
携帯電話を用いる教育用ビジネスシミュレーションの開発と授業実践による評価
Project/Area Number |
17500664
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Setsunan University |
Principal Investigator |
松永 公廣 摂南大学, 経営情報学部, 教授 (20099831)
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Keywords | 携帯電話 / シュミレーション / モバイル / 教育 / 実践 |
Research Abstract |
教育にビジネスゲームを活用する実践事例は多く報告されておいるものの、評価が曖昧であり、教材しての効果的な活用方法、効果の評価、より効果をあげる指導方法の確立が課題となっていた。このような課題に対し、効果的な指導指針を得ることを目的として継続的な演習をおこない、その演習データから経験を集積し、これらの課題についての情報を得るために、効果に関するアンケートの実施や、意思決定把握シートと呼ばれるマップを使った演習をおこなった成果を紀要にまとめた。さらに携帯電話を入力・出力端末として用いるモバイルビジネスシミュレーションを構成した。その構成は、多数の携帯端末からの入力を受け付けて処理し各種帳票を作成し配信する機能、学習者の登録や成績蓄積などの管理機能、演習プロセス管理機能、学習者演習支援機能と携帯端末からなる。シミュレーションサーバからの学習者への各種帳票の配信には多くの困難を伴わないが、学習者の特定、演習プロセスの管理(対戦相手の選定、ゲームの中断・再開、グループ対戦の場合のコミュニケーションなど)にはシステムとして工夫をこらした。そこで本年度は1グループだけで4人の個人対戦に絞った携帯型ビジネスシミュレーションを開発し機能評価した。次年度は、複数グループの演習が同時進行できる、対戦相手が3人集まらないときのコンピュータ対戦、1人が時間をあけて再度実践に参加するケースなどにも対応でできるように機能拡張していく。システムの評価は、演習結果、演習成績を基にしたアンケートやインタビュー、ICレコーダに記録した学習者の発話などを参考にして行なった。その分析は次年度に待たなくてはならないが学習者の判断過程、学習状況、対人認知状況に関する情報が集約されることが期待される。
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