2007 Fiscal Year Annual Research Report
大学院教育における同期型授業のための国際遠隔教育システムの構築と評価
Project/Area Number |
17500668
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Research Institution | Fukuoka Institute of Technology |
Principal Investigator |
倪 宝栄 Fukuoka Institute of Technology, 工学部, 教授 (10248536)
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Keywords | 遠隔教育 / 同期型授業 / 能動的受講 / 汎用的情報機器の利用 / 国際情報交換 / 中国 |
Research Abstract |
本研究の目的は,廉価なインターネットや汎用機器を活用し,海外の大学院生を対象とした,大学院専門教育のための同期型授業を提供する遠隔教育システムを構築し,その有効性を評価することである。昨年度では,能動的な受講を目指す同期型講義のための遠隔教育システムの構築を実施し,システムの試行運用及び評価を行った。最終年度である今年度では,システムの運用及び評価結果に基づき,システムの構成について改善を行い,パフォーマンスの最適化を施した上で,中国側の研究協力大学の大学院生に対し,このシステムを本格的に運用する専門科目の授業を実施し,総合的に評価行った。 1.システムの改善及び最適化 本年度は,授業効率や,受講生の学習効果を考慮した,カメラの数や設置形態の最適化を行った。通信チャンネルであるインターネットにおける様々な不安定要素や不確定要因に対応した,システムの強靭性を高めるため,WEBアプリケーションのアルゴリズムやプログラム構成及び使用言語などに関して,詳細にわたって再検討及び再構築を行った。また,ajaxなどの最新のWEB技術を取り入れて,ユーザーインターフェースの改善を図った。 2.システムの運用および評価、考察 本システムの運用について,昨年度に引き続き,中国側の研究協力大学の大学院生を対象に,福岡工業大学大学院の正規科目である「超伝導工学特論」を中国語及び英語で13回講義し,本格的な運用に堪えられることを証明した。また,システムを運営するための人的,物的コスト及び配信や情報転送におけるパフォーマンスを総合的に評価し,それぞれの関連技術の役割や重要度を把握した。
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