2006 Fiscal Year Annual Research Report
地形特徴に基づく地形情報のモデル化と3次元表現に関する研究
Project/Area Number |
17500701
|
Research Institution | Miyagi University |
Principal Investigator |
蒔苗 耕司 宮城大学, 事業構想学部, 教授 (10295404)
|
Keywords | 地理情報システム / 3次元地形表現 / タンジブルディスプレイ / CAD / 等高線 / バーチャルリアリティ |
Research Abstract |
1.研究の目的 本研究は,従前の等高線や格子点等の情報によらず,地形を意味ある情報として定義し,それを再現し得る地形情報モデルの構築を目指すものであり,その具体的な研究内容は以下の通りである. (1)尾根や谷等の地形特徴線,あるいは地形分類による基本要素をオブジェクトとして定義した地形情報モデル及びその実装システムを構築し,その有効性を明らかにする. (2)3次元地形表現手法として,VR技術を適用した地形表現手法として,HMDや立体ディスプレイ,触覚可能な地形表現システムの構築を行い,それらの手法の有効性を明らかにする. 2.研究成果の概要 (1)地形情報モデルの構築 地形を形成するための基本オブジェクトとして「尾根」「谷」を地形特徴線として抽出し,それをデジタル情報として表現するためのトポロジの構築を行った.次に具体的に対象地域を設定し,オブジェクトの抽出とそのデジタル化を行った.構築したデータを基に,地形面を再構成するアルゴリズムの構築を行い,本手法による3次元地形面の再現が可能であることを示した. (2)3次元地形表現手法に関する研究 数値地形情報に基づき,任意の地形面を表現し得るタンジブル(触覚可能)な地形表現システムの構築を行った.本システムは,8×8のステッピングモータを用いて伸縮性スクリーンを変形させ,その上部から航空写真を投影することにより,任意の地形面の再現を行うものである.また地形表現システム上で,道路の路線計画を行うためのシステムのプロトタイプを開発した.開発したシステムについて,地形に関する理解度や操作性について,HMDを用いたシステムとの比較評価を行い,本システムの有用性を明らかにした.
|
Research Products
(3 results)