2007 Fiscal Year Annual Research Report
プリント基板配線を用いた改良型ストレインプローブの開発
Project/Area Number |
17500703
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Research Institution | The University of Shiga Prefecture |
Principal Investigator |
倉茂 好匡 The University of Shiga Prefecture, 環境科学部, 教授 (20241383)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 周二 大阪教育大学, 教育学部, 准教授 (80295469)
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Keywords | 土壌 / せん断変形 / 測定方法 |
Research Abstract |
平成18年度には開発したストレインプローブを奈良県明日香村の試験地に設置することができた.そこで平成19年度は,この計測を継続し,実際のせん断変形が検出されるかどうかの検討を行った.その結果,平成19年9月までに以下の結果を得た.すなわち,(1)改良型ストレインプローブは実際の土壌せん断変形を検出している,(2)ただし,プローブ内部の歪伝播のため,せん断層厚を過大に見積もる傾向にある,の2点である.そこで,平成18年度に設計したプローブ(基材の厚さ0.3mm)よりも基材の厚さを薄くしたプローブ(基材の厚さ0.2mmと0.1mm)を作成し,これを用いたキャリブレーションを行った.その結果,基材の厚さ0.2mmのものではせん断変形量の検出精度が向上し,また歪伝播の影響も少なくなる傾向にあることがわかった.また,この薄い基材を用いたプローブを平成20年3月には試験地に設置することができた.キャリブレーション結果のより詳細な解析は現在続行中であり,また現地計測結果も平成20年夏には得られる見込みである. 平成18年度に開発したプローブでも土壌せん断変形を検出できることが判明したので,この点についての速報的な論文を作成した.これは現在印刷中であり,平成20年7月にはTransactions Japanese Geomorphological Unionに掲載予定である.また,平成20年3月に台湾・台北で行われたTaiwan and Japan Joint Symposium on Geomorphological Hazards and Managementでこの内容を口頭発表することができた.
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