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2007 Fiscal Year Annual Research Report

世界の火山の地形発達と分類

Research Project

Project/Area Number 17500711
Research InstitutionKinjo University

Principal Investigator

守屋 以智雄  Kinjo University, 社会福祉学部, 教授 (50052494)

Keywords火山 / 地形発達 / 地球 / 溶岩原 / 楯状火山 / 成層火山 / カルデラ火山 / 海洋島火山
Research Abstract

日本を含め50年近く続けてきた世界全体の火山地形発達研究の総まとめを行う予定であったが、データを揃えるだけで、「データ規格統一・解析→考察→結論」に至らなかった。その理由は2007年春から解像力の高まったGoogle Earth画像により、これまでデータ入手困難であった政治的不安定地域などの火山地形情報が容易に得られるようになったからである。そのデータ収集にかなりの時間が使われ、数10年間に蓄積したデータの統一化、分析が間に合わなかった。従来集めたデータのみでまとめる選択肢はとらなかった。可及的速やかに「データ規格統一・解析→考察→結論」の結果を公表するつもりでいる。
データが規格統一され、問題点が整理された段階でないが、現在下記のような課題が浮上している。(1)山脈と火山:従来ヒマラヤ・アルプス・ロッキーや日本の赤石・木曽・日高などの山脈には火山がないことが強調されてきた。しかし最近ヒマラヤなど褶曲山脈に次々と火山が発見されている。これとからんで火山が多いアンデス山脈や飛騨山脈には溶岩ドームが多いという結果が本研究により見出されている。山脈形成とマグマ生成・上昇との古くて新しい課題が、世界全体の火山タイプ別の分布を俯瞰した結果、あらためて浮上した。(2)海洋島火山とホットスポット:本研究では海底火山にはふれなかったが、海洋島火山の検討中に、沈み込み帯の海洋島火山は別として、ハワイ諸島のホットスポット説だけで海洋島火山の成因は説明しきれない、トランスフォーム断層からマグマは漏れないという考えは一考を要する、という種々の疑問が浮上した。その他、日本の火山研究で得られた成層火山と異なる発達をする成層火山の存在や、日本には存在しない溶岩原・大型楯状火山の発達過程の多様性など、用語・定義などの問題とからんで、解决すべき課題は多い。

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Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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