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2007 Fiscal Year Annual Research Report

亜熱帯海域表層における二酸化炭素吸収と栄養塩のダイナミクス

Research Project

Project/Area Number 17510005
Research InstitutionTokyo University of Marine Science and Technology

Principal Investigator

神田 穣太  Tokyo University of Marine Science and Technology, 海洋科学部, 准教授 (60202032)

Keywords亜熱帯海域 / 二酸化炭素 / 栄養塩 / 航走時連続計測
Research Abstract

本研究では、亜熱帯海域における極めて低濃度の栄養塩類の時空間変動をpCO_2と同時に連続計測することにより、pCO_2変動が微小な栄養塩類濃度変動を伴うものか否かを明らかにすることを目的とした。このために時間分解能の高いpCO_2連続計測システムを開発し、計画通り平成18年度に西部太平洋亜熱帯海域(34°N〜30°S、141°〜155°E)における乗船観測を実施した。平成19年度はこの観測データの解析を進めた。pCO_2は320〜392μatmの範囲内で変動し、高緯度で低く低緯度で高い傾向を示したが、数+kmないし数百kmの比較的小さな空間スケールの変動が確認された。硝酸塩+亜硝酸塩濃度は観測海域全体できわめて低く、大部分の海域で20nM以下であった。リン酸塩濃度は海域による濃度の変化が顕著で、検出限界付近から190nMの範囲で変動していた。pCO_2の小さな空間スケールの変動は3つのパターンに分類できた。1つは水温の低下、塩分の上昇を伴った変動で、pCO_2は上昇、pHは低下し、栄養塩類濃度の上昇を伴っていた。これは湧昇または鉛直混合の影響と考えられた。2つ目は塩分の急激な低下を伴った変動で、海水の希釈によって全炭酸が低下し、それに伴ってpCO_2が低下したものと考えられた。最後に最も多かったのがリン酸塩とpCO_2の変動が対応しているパターンであり、生物活動による消費を反映したものと考えられた。ただしその変動の時間スケールは必ずしも明らかでなく、さらに解析が必要であると考えている。

  • Research Products

    (1 results)

All 2008

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 西部太平洋熱帯・亜熱帯海域におけるナノモルレベル栄養塩類と海水の二酸化炭素分圧の空間変動2008

    • Author(s)
      前田洋作・来住健右・鮎川航太・南波達志・藤原啓太・橋濱史典・神田穣太
    • Organizer
      2008年度日本海洋学会春季大会
    • Place of Presentation
      東京海洋大学品川キャンパス
    • Year and Date
      2008-03-27
    • Description
      「研究成果報告書概要(和文)」より

URL: 

Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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