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2006 Fiscal Year Annual Research Report

南極海の物質循環に果たす小型動物プランクトンの役割に関する研究

Research Project

Project/Area Number 17510007
Research InstitutionMie University

Principal Investigator

谷村 篤  三重大学, 大学院生物資源学研究科, 助教授 (10125213)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 小達 恒夫  国立極地研究所, 研究系, 教授 (60224250)
Keywords南極海 / 小型動物プランクトン / 大型植食性カイアシ類 / 生態学的役割 / 生物量 / 群集構造
Research Abstract

南極海では大型動物プランクトンが生物量において卓越して分布しており、それらの生態学的役割についてはこれまで多くの研究により強調されてきた。しかし、個体数においてそれらを大きく凌ぐ小型動物プランクトンについての研究は少なく、生態学的役割はほとんどわかっていない。本研究の目的は南極海における小型動物プランクトンの群集構造を明らかにすることである。
今年度は,2006年1月(夏季)に東京海洋大学練習船「海鷹丸」の南極海調査航海によって採集された南極海インド洋区リュツォ・ホルム湾沖4観測点の目合いの異なる2種類のNORPACネット(目合330μm、110μm)を用いて水深0-150mの鉛直採集によって得られた標本の検鏡と解析を中心に行った。
全ての標本においてカイアシ類が優占しており、目合330μmネット、目合110μmネット共に氷縁付近で最大個体数密度を示した。目合110μmネットで得られた標本の個体数密度は、目合330μmで得られたそれの最大で約150倍も高かった.目合110μmネットで得られた標本中には、目合330μmネットでは小さすぎて採集できないMicrocalanus pygmaeusや、Ctenocalanus citer、Oithona spp.などの体長1.5mm以下の小型動物カイアシ類が多く出現した。またこれらのカイアシ額は氷縁付近に多く出現し、個体数において大型植食性カイアシ類の数百倍の密度で卓越して分布していることが明らかとなった。また,これら小型カイアシ類の炭素に換算した生物量は,大型植食性カイアシ類(Calanus propinquss, Calanoides acutus, Rhincalanus gigas, Metridia gerlaschei)のそれと同等あるいは場所によっては3倍も高いことが明らかとなった.

  • Research Products

    (1 results)

All 2006

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] 2004-2005年夏季のオングル海峡定着氷下における植物プランクトンと栄養塩の時系列変化2006

    • Author(s)
      大槻晃久, 小達恒夫, 工藤栄, 福地光男
    • Journal Title

      南極資料 50

      Pages: 231-250

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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